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町田、J2首位奪取弾の中島「今の環境を変えていきたい」

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[4.23 J2第9節 町田1-0長崎 町田]

 待望のゴールだった。押され気味だったFC町田ゼルビアだが、ようやく終盤に盛り返す時間帯を作る。そして後半31分、MF谷澤達也のスルーパスに反応したFW鈴木孝司がGKと交錯しながらも横パスを出すと、走り込んだFW中島裕希が右足弾。クラブ史上初のJ2首位の座を手繰り寄せた。

「押し込まれた中でも絶対にチャンスがあると思った。そのチャンスを絶対に決めきりたかった」。今季より町田に籍を置く中島の今季5点目。32歳がチーム得点王の活躍で首位に立ったチームをけん引している。

 この時点での首位については無関心を強調する。ただ、こうして結果を出し続けることが、「今の環境を変える」ことに繋がると力説する。

「うれしいですけど、喜ぶのは今日だけにして、次の試合に向けてしっかりやっていきたい。こうやって、自分たちがいい順位を残すことで、今の環境を変えていきたい。上位に居続けれれば、環境も変わってくると思うと強く思いながらやりたいです」

 好調の要因をについては、「一人ひとりがハードワークするイメージがある。失点が少ないということはコンパクトにサッカーが出来ているということだと思う」と充実感たっぷりに話した。「それを続けて、1年間通してやっていければいい順位にいると思う」。まだまだ道の途中。経験豊富なベテランは誰よりも自覚している。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J2]第9節 スコア速報

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