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J1通算得点記録を更新した川崎F大久保、五輪OAについては「日本のためにという思いはありますけど…」

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[5.8 J1第1ステージ第11節 柏1-3川崎F 柏]

 5連勝中、しかもそのすべてが完封勝利と勢いに乗る柏レイソルのホームに乗り込んだ川崎フロンターレ。1ゴール1アシストを記録したFW大久保嘉人は「勢いはあると思っていた」と戦前に予想していたというが、「向こうのディフェンスがあまり激しくなかったから」と柏戦を振り返った。

 後半7分のゴールシーンは「苦手ではない」というヘディングだった。MF中村憲剛のスルーパスに抜け出たDFエウシーニョのクロスを無人のゴールに頭で押し込んだ。後半10分のアシストの場面では、カウンターから左サイドで中村のパスを受けて柏ゴール前でタメをつくると、ファーサイドに逃げるFW小林悠へクロスを送った。「悠のシュートがいいところに飛んだ」。後半立ち上がりにたたみかけたことで試合は決した。

 日立柏サッカー場は川崎Fにとって“鬼門”と言えた。公式戦で6連敗中、最後に柏のホームで勝利したのは2009年までさかのぼる。「ここで勝ったことないなと思っていた」。2013年にチームに加入した大久保にとっては、川崎Fでは未勝利の地だった。「アウェー嫌だなとさせる雰囲気の中で勝てたのは嬉しい」。背番号13は相好を崩した。

 勝ち点3を積み上げたことで、暫定ながら浦和レッズをかわして首位に返り咲いた川崎F。大久保は自身が持つJ1通算得点記録を「163」に伸ばすとともに、2016年シーズンJ1得点ランキングでも7得点で暫定2位につける。4年連続リーグ得点王という大記録も期待されるが、「まだまだ試合数はある」と意に介す様子はない。

 8月のリオ五輪のオーバーエイジ候補として大久保の名が挙がっていると一部報道があったことについても触れたが、「自分としては日本のためにという思いはありますけど……、まだわからないです。それしか言えないです」と話すだけにとどめた。

(取材・文 奥山典幸)
●[J1]第1ステージ第11節 スコア速報

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