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蛍も信頼する殻を破った大器…初の2桁ゴールの杉本健勇「曜一朗くんのためにも」

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[9.18 J2第32節 北九州0-1C大阪 本城]

 セレッソ大阪のFW杉本健勇にとては、自身初のシーズン2桁ゴールになった。この日は途中出場で奪ったゴール。アシストした日本代表MF山口蛍も「起点ができるし、一人で持って行ける力もある。あそこに大きな起点があるというのは助かること。いろんな面でチームにプラスをもたらしてくれる」と今のチームに欠かせない存在になっていると認めた。

 今季のゴール量産については「どんどんゴールに向かっていく姿勢を意識している」ことを要因に挙げる。「そういう姿勢をもっと出していけば、チームも勢いに乗って行けると思う」。

 さらにエースの離脱が杉本の成長を促している。C大阪は6月8日の長崎戦で右足関節靭帯を損傷したFW柿谷曜一朗を欠く戦いを余儀なくされている。当初は全治4週間と診断されていたが、復帰が遅れ、8月2日についに手術を決断。復帰まで3か月を要すると診断されていた。

 現在も懸命なリハビリに励むエースの姿。それを目にした杉本は「曜一朗くんのためにも頑張ろうという気持ちが出ている」と先輩の思いをプレーにぶつけていると明かす。

 一方で「全然満足していない」とも話す。「残り10節。終わった試合はもう見ないという気持ちでやりたい」。殻を破った大器がC大阪を2年ぶりのJ1に導く。

(取材・文 児玉幸洋)
●[J2]第32節 スコア速報

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