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0-2→3-2→3-3…徳島は攻撃で本領発揮も岡山に勝ち切れず

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壮絶な打ち合いを見せた徳島と岡山

[9.16 J2第33節 徳島3-3岡山 鳴門大塚]

 7位徳島ヴォルティスがホームで10位ファジアーノ岡山と対戦し、激しい打ち合いの末に3-3で引き分けた。徳島は連敗こそ2で止めたが、4試合勝ちなし(2分2敗)。岡山は3戦連続ドローで5試合無敗(1勝4分)となった。

 徳島は前節・長崎戦(1-2)から先発4人を変更。DFヴァシリェヴィッチ、DF藤原広太朗、MF杉本太郎が2試合ぶり、MF小西雄大が21試合ぶりにスタメン復帰した。対する岡山は前節・町田戦(1-1)から2人をチェンジ。DF久木田紳吾が4試合ぶり、負傷明けのFW赤嶺真吾が7試合ぶりに先発起用された。

 勝ち点3差で迎えた7位徳島と10位岡山による『PRIDE OF 中四国』。徳島が人数をかけたパスワークで押し込み、岡山が鋭いカウンターで応戦する展開の中、先制したのはアウェーの岡山だった。

 前半14分、右サイド深くでFW豊川雄太が起点を作り、ボールを受けたFW片山瑛一は中央へパスを出す。フリーで走り込んだMF澤口雅彦はすぐにシュートを打たず、寄せに来たMF小西雄大のスライディングを待って冷静にかわし、PA手前中央から左足を一閃。GK長谷川徹の手をかすめてゴール右に決まり、今季初得点で均衡を破った。

 前半19分にはMF塚川孝輝が自陣から浮き球の縦パスを送り、前線で赤嶺が収める。PA手前左でヴァシリェヴィッチとマッチアップした赤嶺は相手の出方をうかがいつつ右に持ち出し、抜き切る前に右足でシュート。内側に巻いたボールがゴール右隅をとらえ、9試合ぶりとなる今季8得点目で2-0とした。

 序盤に2点を失った徳島だったが、前半33分に右CKの流れでFW山崎凌吾がDF篠原弘次郎に倒され、PKを獲得。同34分にキッカーを務めたMF岩尾憲が右足で確実にゴール右へ沈め、1点差に詰め寄る。さらに同45分、左サイドに開いてボールを受けたDF馬渡和彰が中央に持ち込み、右足でクロスを供給。ファーのMF島屋八徳がMF三村真と交錯しながらも頭で叩き込み、前半のうちに2-2と同点に追いついた。

 岩尾は今季3得点目で三村は6得点目。ハーフタイムが明けても攻勢を続ける徳島は、後半17分についに逆転に成功する。自陣センターサークル付近から岩尾がロングパスを出し、走り込んだ山崎がPA手前右でトラップ。山崎はカットインしながらDF喜山康平と片山を振り切り、左足のコンパクトな振りからシュートを放つ。ショートバウンドの速いボールがゴール左隅に突き刺さり、3-2と試合を引っくり返した。

 岡山県出身の山崎は3試合連続ゴールで今季11得点目を記録。直近7試合6ゴールと絶好調男の一撃で勝ち越した徳島だったが、『PRIDE OF 中四国』はこのままでは終わらない。

 1点を追う岡山は後半28分に先制ゴールの澤口に代え、DF加地亮を投入。すると同39分、その加地が右サイドから右足でストレート性の高いクロスを送り、ファーの片山がヘッドで落とす。PA内中央にタイミングよく走り込んだMF関戸健二が迷わず右足を振り抜き、グラウンダーの速いシュートをゴール右に決めた。

 最終盤まで両チームとも一進一退の攻防を見せたが、3-3のままスコアは動かずにタイムアップ。互いに勝利が見えた時間帯もあっただけに、勝ち点2を落とした印象の強いゲームとなった。

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