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「学君を勇気づけられたら」横浜FM19歳が劇的V弾、G大阪に競り勝ち4戦ぶり勝利で4位浮上

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後半44分に決勝点を決めたMF遠藤渓太

[9.30 J1第28節 G大阪1-2横浜FM 吹田S]

 横浜F・マリノスが敵地でガンバ大阪に2-1で勝利した。横浜FMのリーグ戦の勝利は8月26日のFC東京戦以来で4戦ぶり。順位は4位に上がった。G大阪はリーグ戦4戦勝ちなし。公式戦3連敗となった。

 今週に入って横浜FMの残念なニュースが流れた。MF齋藤学が23日に行われた甲府戦で相手選手と接触した際に右膝を負傷。検査の結果、右膝前十字靭帯断裂で全治8か月と診断された。背番号10を欠いた横浜FMは、MF前田直輝を8試合ぶりに先発起用した。

 スコアが動いたのは後半に入ってからだった。まずは横浜FMが後半6分、カウンターから左サイドをMFマルティノスが持ち上がると、ゴール前にクロスを供給。そこにFWウーゴ・ヴィエイラがゴールに蹴り込み、先制に成功。ウーゴ・ヴィエイラは2試合連続弾で、2桁に乗せる10ゴール目となった。

 後半23分にも横浜FMにビッグチャンス。またもマルティノスの突破からアーリークロスに走り込んだMF前田直輝が決定的なシュートを放つが、GK東口順昭の好セーブに阻まれてしまう。

 逆にG大阪は同33分、DF初瀬亮のクロスボールが相手DFに当たってゴール前に流れると、FW長沢駿の頭にピタリ。ホームで負けたくないG大阪が試合を振り出しに戻した。

 ただ試合前の特製Tシャツ着用から見られたように、背番号10の離脱をマイナスにしたくない横浜FMは、土壇場で勝負強さを見せる。後半44分、ゴール前で波状攻撃を見せると、左サイドからマルティノスが打ったシュートが東口のセーブによってこぼれる。これに詰めた19歳MF遠藤渓太が押し込み、劇的な勝利を飾った。

 プロ2年目の遠藤は、嬉しいJ1初ゴールとなった。「自分の初ゴールが久しぶりに出た試合で取れたのは嬉しい」と振り返ると、「学君が怪我をしてしまって、少しでも勇気づけられたらなと思います」と先輩を思いやった。

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