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“飛車角落ち”名古屋が後半43分に先制も…長崎が後半45分に追いつく粘り!上位決戦互いに譲らず

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[10.21 J2第38節 長崎1-1名古屋 トラウタ]

 3位のV・ファーレン長崎対4位の名古屋グランパスの一戦は、1-1の引き分けに終わった。長崎は9戦負けなし。名古屋は連勝が4で止まったものの、5戦負けなし。両チームの勝ち点差2は変わらない。長崎は勝ち点を68に伸ばしたことで2位の福岡に勝ち点で並んだが、得失点差で3位のままとなっている。

 J2は今節を含めて残り5試合。長崎と名古屋の対戦は、自動昇格争いに踏みとどまるためのライバル対決となった。ただし名古屋は前節の湘南戦でMFガブリエル・シャビエルが負傷。そしてここまで全試合に先発していたDF宮原和也が体調不良でメンバー外と、“飛車角落ち”で大一番に臨んだ。

 そして予想通り、名古屋にとって“飛車角落ち”は相当影響した。数字上は6割近いポゼッション率を誇ったが、長崎に多くのチャンスを作られてしまう。しかし前半43分のFWファンマの落としからMF島田譲が放ったミドルシュートをGK武田洋平が好セーブで弾き出すなど、何とか無失点で耐えた。

 後半も長崎がチャンスの数で上回る展開は変わらない。しかしこの日はここまで59失点とリーグワースト5位の失点数を記録している守備陣が粘り強い守備で奮闘。長崎に得点を許さない。

 すると後半43分だった。名古屋はゴール前のパスワークで長崎ゴールに迫ると、DF和泉竜司のスルーパスにMF青木亮太が反応。そして青木がMF飯尾竜太朗に足を引っかけられ、PKを獲得する。これをFWシモビッチが落ち着いて蹴り込み、先制に成功する。このまま行けば、名古屋は暫定で自動昇格圏内の2位に浮上するはずだった。

 しかし動きを見せた試合はこのままでは終わらない。後半45分、長崎は左サイドからチャンスを作ると、MF翁長聖がクロスを上げる。これを競り勝ったFWファンマが頭でねじ込み、執念でドローに持ち込んだ。

 この試合の観衆は1万2923人。長崎のホームゲームでは3年ぶり、通算6度目の1万人超えで、史上2番目の数字となった。白熱のビッグゲームは、勝ち1ずつを分け合う結果に終わった。

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