[12.3 J1昇格PO決勝 名古屋0-0福岡 豊田ス]

　名古屋グランパスが1年でのJ1復帰を飾った。今後は、来季のチーム編成に注目が移ることになる。

　レンタル組の去就も気になるところだ。MFガブリエル・シャビエルはブラジルのビトーリアから7月に期限付きで加入。デビュー戦の活躍は鮮烈で、16試合7得点14アシストを記録。終盤は左足負傷離脱の影響で、絶好調とはいかなかったが、それでも名古屋のJ1復帰の立役者に変わりはない。

　シャビエルも「本当に早くフィットすることが出来た」と満足げに振り返る。そして来季のプレーについても、「来年、J1でグランパスはプレーできるということで、J2とは違ったレベルのサッカーを体験できるんじゃないかと思う。J1の舞台でプレーできることに喜びを感じています」と前向きに話した。

　DF宮原和也もサンフレッチェ広島から期限付きで加入している選手だ。宮原は3バックの右ストッパーに加え、ボランチ、右SBと、複数のポジションでのプレーを求められたが、風間八宏監督の要求に高いレベルで応えてきた。その結果、体調不良で欠場した10月21日の長崎戦以外は全試合スタメン出場。41試合出場はチーム最多だった。

　宮原は今季を振り返り、「経験していないような試合数でしたが、しっかりやれたと思う」と充実を語る。そして「まずは試合に出させてもらったというのがある」と名古屋への感謝を語ると、去就については「まだ全然、両方のフロント、代理人とも話していない。とにかくこの試合が終わってからという風に思っていました。ただ競争に勝ち抜くという意味でも大変な1年だった。風間さんのやっているサッカーは間違いないと思いますし、自分のためになったのかなと思う。来年も高いレベルの中でやれたらなと思います」と話した。

(取材・文　児玉幸洋)

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