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鬼気迫るプレー見せた福岡DF冨安健洋、J1昇格逃し「悔しいです」

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アビスパ福岡DF冨安健洋

[12.3 J1昇格プレーオフ決勝 名古屋0-0福岡 豊スタ]

 絶対に勝ちたい。絶対にJ1に昇格したい。その気持ちを表すような、鬼気迫るプレーを見せた。チーム最年少の19歳。しかし、アビスパ福岡DF冨安健洋はピッチ上で圧倒的な存在感を放った。

 3バックの中央に入った冨安の目の前には、名古屋の要注意人物となる199センチのFWシモビッチが構えていた。「試合前からシモビッチ選手を抑えられるかどうかで、このゲームの勝敗が決まってくると思っていたので、そこだけはやらせないように意識した」。その言葉どおり、相手のキーマンに激しく寄せて自由を奪い取り、鋭い出足でボール奪取を繰り返す。

 そして、J1昇格のためには勝利が絶対条件で、勝利のために必要な1点を奪うために果敢な攻め上がりを見せ、長い距離を鋭いドリブルで持ち上げることもあった。本職の守備でも最終ラインにとどまるだけでなく、鋭い読みを生かしてボールを奪い取るなど、最後まで名古屋にゴールを許すことはなかった。

 ゴールを守り抜いた。しかし、昇格に必要なゴールが生まれなかった。0-0で試合を終えたものの、J1昇格を果たすことはできず、「ゼロに抑えられて良かったけど、結果的に(J1に)上がれていない。悔しいですね」と肩を落とした。

(取材・文 折戸岳彦)
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