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38歳での新天地…湘南MFミキッチはドリブル、クロスで見せ場「まだまだ成長していける」

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ドリブルとクロスで見せ場をつくった湘南MFミキッチ

[1.21 PSM 湘南2-0福島 BMWス]

 3度のJリーグ制覇を経験したクロアチア人MFが“緑と青”のユニフォームで躍動した。サンフレッチェ広島から完全移籍した湘南ベルマーレMFミキッチは、右ウイングバックの位置で前半45分間プレー。得意のドリブル突破とクロスで観衆を沸かせた試合後には、「自分が38歳だとは思っていない。まだまだ成長していける」と新シーズンへの意気込みを口にした。

 昨季終了後、9年間にわたって所属した広島との契約を満了した38歳は、J2優勝という栄光を引っさげてJ1に挑む湘南を新天地に選んだ。「まだサッカーを勉強したい。今までの経験、持っているものをしっかりと伝えて貢献したい」。新体制発表会で述べたとおりの強い想いを抱いて臨む新シーズン、チョウ・キジェ監督のもとでさらなる成長を遂げようという心づもりだ。

 そのような覚悟は初の実戦となったプレシーズンマッチの福島戦でも垣間見えた。前半10分、代名詞である右サイドの突破からMF高山薫のヘッドを呼び込むと、同28分には相手DFが縦を警戒しているのを見て左足クロスを配給するなど多くのチャンスに関与。「相手はJ1のカテゴリじゃないので、良い物差しではない」と過度な評価は否定したが、前半の攻撃を牽引する存在となっていた。

「最初なので全てがうまくいったとは思えないけれど、より良くなるための一番良い選択を全員でやっていくことが大事。良いタイミングで良い選択をするという面で、もっと成長していかないといけない」。今後の課題を指摘するそんな言葉は、チョウ監督が強調していた“判断”の重要性とも重なる。“まだまだ成長していける”――。熟練味を増したサイドアタッカーが平塚の地で新たな一歩を踏み出した。

(取材・文 竹内達也)
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