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J開幕戦で実現したタイ代表対決!!ティーラシンのJデビュー弾で広島が開幕白星

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Jリーグデビュー戦で貴重な先制点を決めた広島FWティーラシン

[2.24 J1第1節 広島1-0札幌 Eスタ]

 2018シーズンが開幕したJ1リーグは24日、第1節2日目を行い、サンフレッチェ広島はホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦し、タイ代表FWティーラシンのデビュー戦ゴールで1-0で競り勝った。広島は3年ぶりの開幕白星。札幌は3年連続で黒星スタートとなった。

 城福浩新監督を迎えた広島は4-4-2のシステムを採用し、新戦力3人が先発。大宮から完全移籍で加入したDF和田拓也が右サイドバックで先発し、中盤の右サイドには磐田への期限付き移籍から4年ぶりに復帰したMF川辺駿が入った。2トップの一角ではタイ代表FWティーラシンが先発。札幌MFチャナティップとのタイ代表対決が実現した。
 今季から札幌を率いるのは元広島監督のペトロヴィッチ新監督。お馴染みの3-6-1システムで、新加入選手では浦和から期限付き移籍のMF駒井善成、同じく川崎Fから期限付き移籍で加入したMF三好康児が先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 広島は2度の右膝前十字靱帯断裂に見舞われ、長期離脱を余儀なくされたDF佐々木翔が左サイドバックで先発。16年3月20日の大宮戦以来、約2年ぶりのカムバックを果たした。その佐々木は前半13分、川辺の右CKからニアサイドに飛び込み、ダイビングヘッドを放つが、ゴール上へ。同16分にはセットプレーの流れから佐々木の左クロスにDF千葉和彦が滑り込みながら右足を伸ばしたが、惜しくも枠を捉えられなかった。

 再三、CKのチャンスを獲得する広島だが、なかなか得点に結びつけられない。前半23分、川辺の右CKに合わせたDF水本裕貴のヘディングシュートはゴール右へ。同26分には左CKから川辺がショートコーナーを選択。MF柏好文の左クロスに佐々木が合わせたが、右ポストを直撃した。すると直後の前半28分、再び左サイドから柏が右足で高精度のクロスを供給。ゴール前でフリーになったティーラシンが頭で捉え、ゴール右隅に流し込んだ。

 タイ代表で10番を背負い、ロシアW杯のアジア最終予選でも日本戦2試合に先発していたティーラシンがJリーグデビュー戦で貴重な先制点となるJ初ゴール。1点を追う展開となった札幌は立ち上がりから変わらず、最終ラインからしっかりボールをつないで攻撃を組み立てるが、なかなか決定機まで至らない。前半40分にはMF菅大輝の左クロスをファーサイドの駒井が頭で折り返し、三好が右足でシュートを打ったが、至近距離で佐々木がブロック。こぼれ球を狙ったMF宮澤裕樹の左足シュートもGK林卓人の正面を突いた。

 札幌は1点ビハインドで折り返した後半、必死の反撃に出る。後半7分、カウンターから三好がドリブルで持ち上がり、そのままPA手前から左足でミドルシュート。同11分には駒井の右クロスにチャナティップが頭で合わせたが、GKにキャッチされた。札幌は後半14分、最初の交代カードで菅に代えてDF石川直樹を投入すると、その直後には広島をアクシデントが襲い、CKの守備の際、千葉が競り合いからの着地で右手を負傷。プレー続行不可能となり、後半17分からDF野上結貴が投入された。

 札幌は後半26分、同時に2人を交代。チャナティップとMF深井一希を下げ、FWヘイスとMF小野伸二がピッチに入った。粘り強い守備で同点ゴールを許さない広島は後半39分、ティーラシンに代えてFW渡大生を投入。今季、徳島から完全移籍で加入した昨季J2日本人得点王はこれがJ1デビュー戦となった。札幌の最後の反撃も跳ね返し、1-0で逃げ切った広島。ホームでの開幕戦を完封勝利で飾り、城福新体制で白星発進を切った。

(取材・文 西山紘平)

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