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「僕が出る以上、やることは決まっている」…柏MF中川寛斗の“任務”

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決勝点を奪い仲間から祝福される柏レイソルMF中川寛斗

[4.25 J1第10節 柏1-0浦和 三協F柏]

 155センチの小兵が大仕事をやってのけた。2試合ぶりにスターティングメンバーに名を連ねた柏レイソルMF中川寛斗は、この試合唯一のゴールを奪ってチームに3試合ぶりの白星をもたらした。

 トップ下の位置に入ると、「僕が出る以上、やることは決まっている。選手一人ひとりが、中川寛斗が出るなら前からプレッシャーというのは、イメージが共有できていたと思う」と猛烈果敢なチェイシングで浦和から自由を奪い取る。時には最後尾に構えるGK西川周作に戻されたボールを追いかけるなど、縦への推進力を生み出し続けた。

 そして、決定機にも顔を出した。しかし、前半10分にはFWクリスティアーノのヘディングシュートのこぼれ球に反応するも、シュートはDFマウリシオのブロックに遭い、後半8分にはFW江坂任のスルーパスからGKとの1対1を迎えながらも、今度は好反応を見せた西川に弾き出されてしまった。

 だが、下は向かなかった。「今日はボールが来ているので、まだチャンスがあると思っていた」。その言葉が現実となる。後半27分、左サイドからDF中山雄太が送ったクロスをファーサイドの江坂が折り返すと、「体が小さいので最初に競るのではなく、セカンドを常に狙っていた」とゴール前の中川が反応。右足から放ったシュートは、この日好セーブを連発していた西川をついに破り、決勝点となるゴールが生まれた。

(取材・文 折戸岳彦)
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