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「ガンバで試合に出るために」…一度は叶わなかった夢、DF菅沼駿哉がG大阪でJ1出場

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DF菅沼駿哉(13)がG大阪で初めてJ1のピッチに立った

[4.25 J1第10節 湘南1-0G大阪 BMWス]

 DF菅沼駿哉が、ガンバ大阪のユニフォームを着て初めてとなるJ1のピッチに立った。

 菅沼はG大阪の下部組織出身で、2009年にトップ昇格。同期では2学年下で飛び級昇格となったFW宇佐美貴史らがいた。

 しかし出場機会はなかなか訪れず、11年に熊本に期限付き移籍。12年に磐田に期限付き移籍すると、翌年より磐田に完全移籍となった。

 J1通算37試合の出場歴を誇るが、これは磐田の2年間での数字。G大阪ではACLや天皇杯での出場歴はあったが、リーグ戦は出場できていなかった。

 回り道ではない。山形に所属した昨年はキャリア最多となるリーグ40試合に出場。守備の要として抜群の安定感を見せ、関係者の評価を高めた。

 そしてプロ10年目となった今年、J1J2通算184試合出場という実績を引っさげ、満を持しての復帰。“トップチーム復帰”は、4月18日のルヴァン杯浦和戦。25日の湘南戦はファビオの累積警告での出場停止により、ようやくチャンスが回ってきた。

「ガンバで試合に出るために、いろんなチームに行った中でチャンスをもらったので、すごく気持ち的にはかけてました」

 試合は前半から押し込まれる展開を強いられると、前半16分に失点。後半は盛り返す時間帯もあったが、0-1で敗れた。

「なかなか前半は上手くいかへんなという感じだった。やってやろうという気持ちやったんですけど、実力不足を感じた」

 1990年5月17日生まれの27歳。一度は叶わなかった夢を叶えた菅沼だが、ここで満足するわけにはいかない。

「この世界は結果がすべて。この1年は言い訳したくない。パッとチャンスを頂いたときに結果が残せるようにならないと、この世界は生き残っていけない。またこういう機会を頂けるか分からないですけど、力を発揮できるように、また帰って練習です」

(取材・文 児玉幸洋)
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