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因縁の対決再び。上昇気流に乗るのは鹿島か、浦和か

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 5月5日から6日にかけてJ1リーグ第13節の9試合が開催。県立カシマサッカースタジアムでは15位・鹿島アントラーズと11位・浦和レッズが対戦する。

 ここまで波に乗れず、下位に低迷する両者。連勝を達成し、弾みをつけたい一戦となった。

■安定感を取り戻したい鹿島
 鹿島は前節、鈴木優磨と金崎夢生のゴールで昇格組のV・ファーレン長崎に2-1で勝利。2トップが結果を出したことに加えて、右サイドバックの内田篤人が果敢なオーバーラップから正確なクロスを供給し、鈴木の1点目をお膳立て。今季、Jリーグ復帰を果たした百戦錬磨のサイドバックがようやく本領を発揮している。

 4月ではわずか1勝と、苦しい時間を過ごした鹿島だったが、長崎戦の勝利から再び上昇気流に乗りたいところだ。ホームでは4試合無敗だが、今季未だ連勝がない状況。得意のホームで浦和を迎えるだけに、ここで勝って初の連勝を達成したいところ。

 通算成績は29勝9分16敗と大きく勝ち越しており、昨季はホームとアウェイの両方で1-0の完封勝ちを収めている。天皇杯、富士ゼロックススーパー杯などの公式戦を含めれば現在5連勝中。2007年から前人未到の3連覇に導いたオズワルド・オリヴェイラが浦和の指揮官に就任したことから、この試合にかかる注目度も段違いだろう。

 勝てば一気に中位まで順位を上げられる可能性があるだけに、この大一番は是が非でも白星をつかみたい。

■オリヴェイラが思い出の地、カシマに
 浦和も前節、昨季王者の川崎フロンターレを2-0で下して4試合ぶりの白星をつかんだ。15分にエースの興梠慎三が先制点を奪うと、後半にも再び興梠が追加点。終盤に猛攻を受けたが、無失点で抑えてオリヴェイラ体制初勝利を飾った。

「我々にとって非常にタフな状況での試合となった。試合の立ち上がりは少し難しい部分があったが、選手の努力で形を作ることができ、ピッチの中で勝利につながる姿を見せてくれた」

 そう言って初勝利を喜んだオリヴェイラ監督は、この川崎F戦でアンドリュー・ナバウトを初スタメンに抜擢。前々節の湘南ベルマーレ戦で途中出場し、攻撃のリズムを作っていたオーストラリア出身FWを頭から起用。随所に存在感を発揮した。柏木陽介もナバウトについて「スピードもある。日本のサッカーに慣れてきた影響もあり、人を使って自身が出ていくといった選択肢も増えた」とチームに好影響をもたらしていると評価。既存戦力に新戦力を上手く融合させ、戦力に厚みをもたらしたい狙いが明確となっている。

 さらに、川崎F戦で2ゴールの興梠にも注目が集まる。2005年から13年まで鹿島に所属したストライカーは、オリヴェイラ監督との再会について「鹿島の時は、自分も若かった。オリヴェイラ監督になり、僕をスタメンで使ってくれるようになった」と振り返り、以下のように続けた。

「(鹿島時代とは)プレースタイルも違うが、信頼されていると思う。それに応えられるようにもっと結果を出さないといけない。チームの調子はそこまで良くないが、皆がオリヴェイラを信じていけば、必ず上位に行ける」

 一方のオリヴェイラ監督は、興梠について「愛着を感じる選手」と評している。元鹿島の最強タッグがどんな戦いを見せてくれるのか?どん欲に勝利を狙いに行く姿勢が期待される。

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