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湘南の猛攻に耐えた仙台、3本のPKが行き交う乱戦制し6戦ぶり白星

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得点を喜ぶ仙台のFW西村拓真、MF野津田岳人

[5.6 J1第13節 湘南1-3仙台 BMWス]

 ベガルタ仙台はアウェーで湘南ベルマーレに3-1で勝ち、4月11日の名古屋戦(3-2)以来、6試合ぶりの白星を飾った。湘南は2連勝後、ホームで2連敗となった。

 湘南は前節の柏戦(1-2)から先発4人を変更。DFアンドレ・バイアとDF大野和成が4試合ぶり、MF秋野央樹とFWアレン・ステバノヴィッチが2試合ぶりに先発した。
 仙台も前節のG大阪戦(0-1)から先発4人を入れ替えた。昨季限りでC大阪との契約が満了し、今年4月に6年ぶりの復帰が発表されたMF関口訓充が加入後初先発。GK関憲太郎とFW中野嘉大が2試合ぶり、DF椎橋慧也が3試合ぶりの先発となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はいきなり動いた。前半3分、仙台はFW西村拓真が右サイドのスペースにスルーパスを通し、駆け上がってきたMF蜂須賀孝治がグラウンダーのクロス。FW石原直樹がニアに走り込んでマークを引きつけ、中央に抜けてきたボールをフリーのMF野津田岳人が左足で押し込んだ。

 今季初ゴールとなる先制点をマークした野津田はその後も正確な左足でチャンスメイク。前半14分、右サイドから左足で逆サイドに展開し、関口がPA内に走り込むが、MF高山薫がカバーに戻ってCKに逃れる。この左CKから野津田のキックにDF椎橋慧也が頭で合わせたが、GKにキャッチされた。

 仙台は前半28分、関口の左クロスからPA内の石原が後ろから大野に抑えられたとしてPKを獲得。石原が自らキッカーを務めたが、ゴール右を狙ったキックはGK秋元陽太のビッグセーブに阻まれた。それでも同35分、右FKからPA内に走り込んだ蜂須賀が後方からMF菊地俊介に倒され、再びPKを獲得。今度は石原ではなく、西村がキッカーを務め、冷静にゴール左隅にねじ込んだ。

 2点ビハインドとなった湘南は後半開始から大野に代えてMF高橋諒を投入。高橋は左ウイングバックに入り、MF杉岡大暉が左センターバックにポジションを下げた。すると後半立ち上がりの4分、PA内でパスを受けたFWイ・ジョンヒョプがDF金正也に倒され、PKを獲得。自らキッカーを務めたイ・ジョンヒョプがGKの逆を突いてゴール左に流し込み、1-2と1点を返した。

 勢いづく湘南は後半11分、中央をドリブルで運んだMF石川俊輝がイ・ジョンヒョプに縦パスを入れ、PA内に走り込む菊地にスルーパス。菊地はGKと1対1を迎えたが、右足のシュートは関の好セーブに阻まれた。同14分には負傷したステバノヴィッチに代えてFW梅崎司を投入。同17分、高山が右サイドを縦に突破し、クロスに梅崎が飛び込んだが、ヘディングシュートはゴール右に外れた。

 劣勢の仙台は後半19分、関口に代えてDF永戸勝也をそのまま左ウイングバックの位置に投入。湘南は後半29分に最後のカードを切り、石川に代えてFW野田隆之介をピッチに送り込む。同32分には右サイドからオーバーラップしてきたDF山根視来が中に切れ込み、スルーパス。ゴール前に走り込んだ野田が右足を振り抜いたが、DFの体を張ったブロックに阻まれた。

 同点ゴールを目指して攻勢を強める湘南は後半33分、秋野が左足で強烈なミドルシュートを放つが、わずかにゴール右へ。苦しい展開の仙台だが、最後のところで粘り強く我慢する。後半30分からMF富田晋伍、同33分からはMF板倉滉が入り、中盤の守備を強化。すると後半アディショナルタイム、ロングボール1本で抜け出した西村がダメ押しの3点目を奪い、3-1と勝利を決定づけた。

(取材・文 西山紘平)

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