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天皇杯敗退を「教訓に」した川崎F、快勝で連覇に王手!!

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サポーターを盛り上げるMF中村憲剛

[11.3 J1第31節 川崎F3-0柏 等々力]

 川崎フロンターレ対策として3バックを敷いた柏だが、「今週3バックを想定してやってた」と折り込み済みだったことをMF中村憲剛は明かす。

「上手くボールを持てていたし、運べていたので、今日は悠の近くにいよう」と判断した中村は、高いポジションをとっていた。「3バックとダブルボランチのところをプラプラしてれば、相手が勝手にマークにつく。それを使って周りがうまくやってくれれば」。MF大島僚太はベンチスタートだったが、MF守田英正とMF下田北斗の両ボランチがパスを散らし、多くの時間で柏を押し込むことに成功した。

 守っても守備への切り替えが速く、柏はパスミスを重ねていった。「相手の深いところでとられたときに、(プレッシャーに)いかないといけないのはオレと悠」。柏のビルドアップを封じるように、プレッシャーをかけると、柏のパスミスが散見された。「プレスのかけがいはあった」と中村は手応えを口にする。

 その中で「セオリー」(中村)通りに柏のウイングバックの裏のスペースを守田が飛飛び出しすと、マイナスのボールをMF家長昭博が合わせる。そして前半のうちに中村の右CKからDF谷口彰悟が追加点を挙げた。

「90分出さないと言われていた」という中村は、「今日は行き切っちゃって、点をとる」というイメージ通りの試合展開で時計の針を進めると、後半35分にピッチを後にした。

「自分たちがやることをやれば、勝つ確率がかなり高まっているのは去年も今年も実感している。やらなかったら山形戦みたいになっちゃう。そういう意味ではあの負けは教訓になってる。負けてしまった以上は糧にしないと」。

 天皇杯準々決勝・山形戦(●2-3)での敗戦を払拭し、攻守で会心の勝利をおさめた川崎F。この日、2位・広島が敗れたため、勝ち点差は「7」に広がったため、次節第32節のC大阪戦に勝利すれば川崎Fの連覇が決定する。

(取材・文 奥山典幸)

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