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不完全燃焼に悔しさ…井上潮音「信じることしかできなかった」渡辺皓太「このまま終わりたくない」

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東京ヴェルディMF井上潮音(左)とMF渡辺皓太

[12.2 J1参入プレーオフ2回戦 横浜FC0-1東京V ニッパツ]

 チームは試合に勝ち、J1昇格に王手をかけた。当然、嬉しさはある。しかし、東京ヴェルディの中盤の底を託された21歳のMF井上潮音と20歳のMF渡辺皓太のコンビには、悔しさが残ったようだ。

 序盤から横浜FCに主導権を握られて試合を進められる。攻撃権を奪えど、相手守備に苦しめられてなかなか敵陣深くまでボールを運べない。「味方からボールを引き出せなかったのが問題」と井上が振り返れば、MF内田達也の出場停止でボランチの位置でのプレーが求められた渡辺は「いつもより低い位置でプレーして、自分の良さである前に出て行くプレーを出せなかった」と悔しさを滲ませた。

 さらに井上は前半23分に警告を受けていた影響もあり、後半3分にMF梶川諒太と代わってベンチへと下がった。「テンション高く入っていた試合の中で、冷静にできる選手や状況を判断できるのが良い選手。そこは今日学んだところ」と早い時間帯にイエローカードを受けたことを反省。ベンチから戦況を見つめ、「信じることしかできなかった」とピッチ上でチームの力になれなかったことに唇を噛んだ。

 チームが1-0の完封勝利を収め、決定戦に駒を進めたことで、2人には再びピッチに立つ可能性が残された。「ボールを引き出せていれば、やれていた自信はある」と力を込めた井上は「あと1試合戦える。チームの皆に感謝したい。要求する部分やポジショニングを修正していきたい」と語れば、渡辺は「もっとできるし、このまま終わりたくない。今日と同じようにならないように、一週間準備をしたい」と気持ちを切り替える。

 磐田との決定戦は一週間後の8日に行われる。2人の若武者はピッチ上で自身の存在価値を改めて証明し、チームに11年ぶりのJ1昇格をもたすことができるだろうか。

(取材・文 折戸岳彦)

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