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実った川崎Fのラブコール、人見知りのMF山村和也「与えられたポジションで結果を」

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背番号34を付けるMF山村和也(左から2人目)

 川崎フロンターレの熱烈なラブコールが実った。MF山村和也セレッソ大阪から完全移籍で加入。世代別代表の常連だった山村は流通経済大在学中、9年前のアジアカップでA代表デビューを果たし、鳴り物入りで鹿島に入団した。当時もオファーを出していた強化部の熱意がついに届き、3連覇を目指すチームに強力なピースが加わった。

 山村は昨年11月のJ1第32節C大阪-川崎F戦に途中出場し、後半アディショナルタイム4分に勝ち越しゴールをマーク。2位広島が敗れたため、2試合を残して2連覇は決まったが、山村のゴールが決勝点となり、川崎Fは1-2で敗れた。「去年はヤンマースタジアムで優勝にちょっと水を刺してしまってすみません。今シーズンは川崎フロンターレで得点を量産できるように頑張ります」と自ら切り出し、サポーターを沸かせた。

 会見後の囲み取材では「緊張して得点量産って言っちゃったんですけど、守備や攻撃に絡んでいくところもやっていきたい。ポゼッションだったり、ゴールに向かっていく形にしっかり顔を出していけたら」と、改めて意気込みを口にした。

 宮崎県綾町で11日間の1次キャンプを終え、31日からは沖縄2次キャンプへ。「川崎は独特のリズム感があるのかなと感じました。パスのスピードのところだったり、人に対してボールを当てるようなイメージ。そこの感覚が違うので、慣れていかないといけない」。新天地ではこれまでと異なるサッカーに直面しているが、持ち前のポゼッションを生かせる川崎Fのスタイルにフィットする日は遠くないはずだ。

「チームを変えて、またいろんなサッカーに触れることが成長につながると思う。2連覇しているチームに入って、自分がどうやって成長できるかという確認もしたかった」

 29歳で踏み切った新たなチャレンジ。「人見知りなので環境が変わるのはあまり得意ではないけど、早く慣れるように努力したい」。背番号は「34」に決定。鹿島で4年間「4」、C大阪で3年間「24」を付けてきた。「今まで4が付いていたので、3チーム目ということで34にしました」と決意新たに新シーズンに臨む。

 プロ入り後、これが3チーム目。センターバックからボランチ、トップ下、FWまで幅広いポジションを務めてきたユーティリティー性と経験値は大きな武器だ。鬼木達監督は「ボランチとか、前めになってくる」と起用位置を想定したが、山村自身は「攻撃も好きなのでしっかりできたら。与えられたポジションで結果を出せるように、チームのやりたいことを理解して体現していきたい」と意欲を燃やした。

(取材・文 佐藤亜希子)

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