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名古屋9戦ぶり白星スルリ…宮原「自分の責任」新戦力太田「ネガティブな内容じゃない」

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名古屋は土壇場でドローに持ち込まれた

[7.20 J1第20節 名古屋2-2G大阪 豊田ス]

 9戦ぶりの勝ち点3がスルリと指先をすり抜けた。チケットは前売りで完売。名古屋グランパスの豊田スタジアムのホームゲームでは史上2番目となる4万2975人を集めた試合だったが、後半アディショナルタイムの失点によってドロー。サポーターに勝利を届けることは出来なかかった。

 ただし連敗が止まり、連敗中にあった絶望感は払拭できた。開始4分に生まれたFW前田直輝のゴールによって9試合ぶりとなる先制点が奪えたことも大きく、常に試合を優位に進めることが出来た。風間八宏}}監督は「チームで一つになって勝つことにこだわって戦ってくれた」とイレブンを評価。しかし「前でもっとボールが持てるはず。もっと前線を押し上げることが出来た場面はたくさんあった。前線の選手たちにもう一つ質を上げてもらいたい」と課題を上げることも忘れなかった。

 新戦力をいきなり試した。今夏の補強で名古屋はFC東京からDF太田宏介を獲得。左足の精度に定評のあるベテランを、3バックの左で先発起用した。見せ場は同点に追いつかれた試合最終盤の後半アディショナルタイム6分。ゴール正面で獲得したFKを直接狙うが、GK東口順昭の好セーブに阻まれてしまった。

 太田が「自分のゾーンだったし、東くんの逆はついたと思う。もうすこしスピードがあれば…悔しいです」と唇を噛んだ場面。しかし風間監督が「宏介のところは馴染んで来れば。特にセットプレーでは期待値が高い」と話したように、“デビュー戦”で可能性を示せたことは大きい。太田も「手ごたえはありましたよ。流れの中から崩されるシーンもそんなになかったと思う。決してネガティブになる内容じゃない」と前向きに話した。

 前半44分にチーム2点目を記録し、守備でも存在感を見せていたDF宮原和也は「勝ち切れなかったのがね…」と無念さをにじませる。特に宇佐美貴史に許した同点弾の場面は、宮原が競り負けたことで生まれたこともあり、「自分の責任なので、そこは反省しています。マーク?上がってくるなというのはあったんですけど、動画を観てないので分からないけど、そこはしっかりと観て次に活かしたいです」と猛省していた。

(取材・文 児玉幸洋)
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