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「ボスが自分のスタイルを…」横浜FMティーラトン、“お得意様”から歓喜爆発のJ初ゴール!

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横浜F・マリノスDFティーラトン

[8.31 J1第25節 横浜FM3-1G大阪 ニッパツ]

 45試合目でのJ1リーグ初ゴールに歓喜を爆発させた横浜F・マリノスDFティーラトンは「初めてのゴールなのですごくすごく嬉しかった。タイのサポーターもマリノスのサポーターもゴールを見たかったと思うので、ゴールを取れて良かった」と笑顔で振り返った。

 この日、ホームに迎えたのはガンバ大阪。ティーラトンが来日前に所属していたブリーラム・ユナイテッド時代の2015年、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ2試合で対戦し、いずれの試合でもゴールを記録していた相手だ。

 そんな“お得意様”を相手に値千金の先制弾を沈めた。前半39分、MF扇原貴宏からのパスを受けて「タイミングよく足を振れた」という鋭い縦回転シュートを繰り出すと、ガンバ大阪GK東口順昭は一歩も動けず。「東口選手からはACLでも2点を取っていたので、今日も取れて嬉しい」と元日本代表GK相手の通算3点目を喜んだ。

 今季開幕前にヴィッセル神戸から加入し、シーズン序盤はアンジェ・ポステコグルー監督が進める戦術への適応に苦しむこともあったという。開幕時にレギュラーを担っていたDF高野遼の負傷で出番を得たものの、再びメンバーを外される経験もしてきた。

「正直、慣れるまでに4か月くらいかかって、家に帰ってからも毎日チームの練習のビデオを見ていた。どういうタイミングでどう動くか、覚えるまで見ていた。やってみて合わないこともあったけど、毎日の練習で合わせていくしかないと思っていた。今は神戸の元チームメートも『楽しいサッカーだね』と言ってくれる」。

 そんな29歳にとって、この日の一撃はチームへの適応を示す上でも象徴的なゴールとなった。「SBは後ろで守ることが大事だけど、マリノスのスタイルはSBの攻撃が武器の一つ。ボスが自分のスタイルを変えてくれた。誰が出ても同じプレーができるのがマリノス。そこでゴールを決めることができて良かった」。

 ティーラトンはこの日、飛行機の時間が迫っているため取材を早々に切り上げた。行き先はもちろん、タイ代表として参戦するカタールW杯アジア2次予選の合宿会場。西野朗監督の下、5日にホームでベトナム、10日にアウェーでインドネシアとの対戦を控えるが、中断前ラストマッチで大きな弾みをつけ、初のW杯出場権獲得に挑んでいく。

(取材・文 竹内達也)
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