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徳島内定の阪南大DF吹ヶ徳喜が会見、「自分のレベルアップに繋がるチーム」

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左から徳島の谷池洋平強化部長、DF吹ヶ徳喜、阪南大・須佐徹太郎監督

 阪南大は2日、大阪府松原市の同校キャンパスで、来季から徳島ヴォルティスに加入するDF吹ヶ徳喜(4年=名古屋U18)の内定発表会見を行った。会見にはサッカー部の須佐徹太郎監督、徳島の谷池洋平強化部長、吹ヶが出席。吹ヶは「プロでやるからには、J1でプレーしたい。日本代表としてワールドカップに出たり、海外でプレーするのが夢なので、目標に向けて頑張りたい」と意気込んだ。

 名古屋U18時代の吹ヶは世代別代表にも選ばれる左SBだったが、トップチームには昇格できず。他クラブでのプロ入りも模索したが、高卒で夢は叶わず、熱心に声を掛けてくれた阪南大への入学を決めた。

 須佐監督が「良い左サイドバックは高卒でJに行くので、探すのはかなり難しい」と話す通り、希少価値の高い人材で、1年目から活躍が期待されたが、入学前に大怪我をした。大学デビューは半年遅れたが、「左利きで見えている所が良いので、攻撃の起点になれる。オーバーラップの回数が多くて、良いクロスを上げる。戻ってきて穴を埋めるスピードや1対1の粘り強さなど守備もしっかりしている」(須佐監督)長所を発揮し、チームに欠かせない存在となった。

 入学後は入学2年目と3年目には関西学生選抜にも選ばれたことで、複数のJクラブからも注目されるようになった。中でも熱心だったのが、谷池強化部長がスカウト時代にクラブユース選手権で目に留め、大学に入ってからも継続的にチェックを続けていたという徳島だった。

 今年1月に吹ヶは宮崎キャンプに参加し、ツエーゲン金沢との練習試合にも出場。「スピードがあって、スプリントを何度も繰り返せる。我々が求めるサイドの選手像に当てはまる」(谷池強化部長)と獲得にGOサインが出た。キャンプから戻った直後に怪我をしたため、すぐさまの正式オファーには至らなかったが、7月に再び練習参加し、来季からの加入が決まった。

 吹ヶは特徴である攻撃力がプロでも通用するという手応えを掴んでいる。「ボールを動かしながら攻撃を展開していくヴォルティスのサッカースタイルが好きで、自分のレベルアップに繋がるチームだと思った。自分の力を最大限出して、チームの勝利に貢献したい」。今年に入ってから阪南大で副キャプテンを務めたことがきっかけとなり、課題だったメンタル面の弱さやコミュニケーション能力も、変わりつつあるという。

 プロ1年目での目標は、同じく攻撃力が売りの左SB内田裕斗の牙城を崩し、開幕からのスタメンを掴むこと。須佐監督が「東京五輪のメンバーに入らなければいけない選手」と言い続けてきた大器が、プロの世界でも大暴れする日も決して遠くないはずだ。

(取材・文 森田将義)
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