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[J内定高校生の声_6]市船エースMF鈴木唯人、挑戦心と「諦めない」気持ちで切り開いた清水への道

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清水エスパルス内定のMF鈴木唯人({{c|市立船橋高})

 ゲキサカでは2020年にプロ入りする高校生選手たちをインタビュー。第6回は清水エスパルス内定のMF鈴木唯人(市立船橋高3年)だ。公立の葉山中から名門・市立船橋に挑戦して2年時からレギュラー。高い技術力と視野の広さを活かしてドリブル、パス、そしてシュートで力を発揮する万能型アタッカーは今年、日本高校選抜、U-18日本代表も経験し、名門の10番を背負う。その鈴木が清水を進路に選んだ理由やプロ入り後の意気込み、選手権予選への思いなどについて語った。

―清水エスパルス内定が決まった感想を教えて下さい。
「清水エスパルスという歴史のあるクラブに入ることができて、本当に嬉しく思います」

―色々なオファーがある中でエスパルスに。
「自分の中で一番レベルの高いところに行って、厳しい環境の中で自分を成長させたいというところで、選びました」

―エスパルスのレベルが高いと感じた部分とは?
「とても雰囲気も良くてやりやすくて、その中でもやる時の強度や、全体的なレベルの高さを感じて、自分もこの中でプレーしていけば成長していけるなと感じたので選びました」

―決断は迷わなかった?
「本当に迷ったんですけれども、その中でも試合に出れるというところよりもまずは一番高いレベルの中に入って、自分がどれだけできるかということとレベルの高い選手とやることによって、自分も一回りも二回りも成長できると思って決断しました」

―練習参加した時に通用すると感じた部分と課題。
「自分の特長のテクニックや攻撃のところでは自分の中でもできたという感覚があります。あと、守備の部分ではまだまだ課題も感じられたので、そういうところを意識して改善していかないといけないと思いました」

―エスパルスで印象的な選手は?
「チョン・テセさんが凄く優しく接してくれてやりやすかったです」

―参考になった選手は?
「若手もエスパルスは本当に多いと思うので、そういった中で、若手の選手は全然自分と違ったパフォーマンスが見れましたし、逆にドウグラス選手からはこれがストライカーだなと高いレベルを知れた良い練習参加でした」

―清水の街の雰囲気は?
「昔からサッカー王国と言われているところで、選手から聞いたところでは、サッカー選手はご飯食べに行っている時も周りからも見られて騒がれたりすると聞いたので、そういった中で私生活の中でも引き締まった生活をしていかないといけない。人間的にも良い成長ができる場だなと思います」

―鈴木君にとって清水エスパルスとはどのようなクラブ?
「ザ・オレンジというチームで。サポーターも熱くてとても良い印象を感じています」

―関東から離れる不安。
「全然不安は感じていないです」

―IAIスタジアム日本平の印象は?
「グラウンドとスタンドの距離が近くて、サポーターの熱も感じられるところだと思いますし、その中でグラウンドに立ってチームの勝利に貢献できるように頑張っていきたいと思っています」

―サッカー選手という夢を叶える原動力になったものは?
「諦めない。プロサッカー選手になるというところは外さないで来たことが、今の結果に繋がったと思います」

―公立の中学校から市船に来た時も不安もあったと思うが?
「ありましたけれども、その分、中体連出身としてやってやろうという気持ちが強かったですし、やっていく中で自分にも自信がついてきたので、プロのチームに入ってからも気持ちという部分は強く持ち続けてやっていきたいと思っています」

―市船で鍛えられたところは?
「人として人間性が一番大事だということを学ばせてもらいました」

―特に成長できた部分は?
「2年生の時まで朝岡((隆蔵)先生に見てもらっていて、人間性はもちろん、戦術面などサッカーはこういうものだと教えてくれて、波多(秀吾)監督もサッカーに対する本気度などを強く教えてもらって、そういう面では良い成長ができた3年間でした」

―特のこの1年間、代表や高校選抜を経験して飛躍的に成長した印象だが?
「本当に経験をさせてもらった側でそこは本当に感謝していて。チャレンジしようと思ってどの代表活動も、選抜も行って、できる部分が多少あったので、自信になった部分が一番ありました」

―自分の性格面はどう分析している?
「やる時はやるというのがあるんですけれども、たまに抜けてしまうところが自分の中であると感じていますし、サッカーについて考えすぎてしまって、逆効果になるところが自分にはあるのかなと思います」

―サッカーから離れている時は何をしている?
「よくドラマだったり映画見たり、映画鑑賞とかしています」

―印象的なドラマや映画は?
「自分は『相棒』(テレビ朝日系列)とか、刑事ドラマが結構好きなんで見ています」

―エスパルスに行くのは市船に来た時と同じような新しい挑戦。挑戦することは好き?
「挑戦しないと、この先自分が目指している夢にはたどり着かないと思いますし、そこに行って結果を残さないと、上の世界ではやっていけないと思う。そういうところで清水エスパルスさんからオファーをもらえたことは自分にとって大きかったなと思います」

―夢というのは?
「世界に出て活躍したい。そこを目指すためにはJリーグに出て活躍しないといけないと思っている。良い挑戦というか、良いきっかけにしていかないといけない」

―活躍するための武器はどういうところ?
「(どのようなサッカーにも)適応できるというか、その状況だったり、攻撃面で何でもできると言ったらあれですけれども、ある程度はできる自信があるので、そういうところでチームの攻撃を活性化できればなと思います」

―アシスト役にも点取り屋にもなれると思うが、自分としては今、どうなっていきたい?
「アシストも得点も獲れる選手になりたいと思いますし、攻撃として怖い選手になりたい。ボールを持ったら怖いと思われたり、オフのところでも動き出しだったりというところでは『この選手、怖いな』って思わせられるような選手になりたい」

―シュートもドリブルもパスもあるが何に一番自信を持っている?
「アイディアを持っているというところ、(広い視野で)見えているというところが結構あると思うので、そういうところを出しつつも、自分がドリブルもできるところを見せていきたい」

―課題は?
「課題は守備のところというのは、ずっとここ3年間言われてきたので、守備をやり続けるということと、1試合通して走り続けて、攻撃だけじゃなくて守備でもしっかりと貢献できる選手にならないといけないと思っています」

―市立船橋のリーダーとして臨んでいる1年でインターハイを逃したのはショックが大きかったのでは?
「本当に自分のせいでこのチームを(開催地の沖縄に)連れて行ってあげられなかったので、そこは考えてしまうこともあるんですけれども、自分が一番やるというところをこれからも発信してやっていきたい」

―いよいよ選手権が始まるが、それに向けて。
「本当に今年1年、プレミアリーグも良い順位にいないですし、結構厳しい状況に今あると思うんですけれども、本当に伝統のある市船というところでその伝統を崩したくないですし、選手権が自分たちの力を示せる最後のチャンスだと思うので、それまでの期間、しっかりとチームで良い状態に持っていって選手権では認めてもらえるような、『市船はこれなんだぞ』、と認めてもらえるような試合をしたいと思います」

―選手権に出ないまま卒業する訳にはいかない。
「このまま出れなかったら、3年間出れないまま終わってしまいますし、選手権に出るために(市立船橋に)来たと言っても間違いではないので、そういったところではもう一個覚悟を持って、これから臨んでいく必要があるのかなと思っています」

―まだまだ鈴木唯人の名を知らしめることができていない。
「大きな舞台で活躍するというのもそうですけれども、本当に自分の力を示すというところでは選手権の舞台はとても良いところだと思う。選手権で活躍してプロの世界で成長していければ良いと思います」

―残りのシーズン、プレミア残留を含めてまだまだやらないといけないことがいっぱいある。
「本当に自分たちを信じて徹底的にやって、やったことを信じて残留というのは最低限の結果なので、しっかりとそこは果たして選手権に臨んでいきたいというのがあります」

―プロ1年目の目標は?
「最初は厳しい状況もあると思いますけれど、1年目からしっかりと試合に絡んで貢献できるようにということは絶対に思っていることなので、そのために新チーム始動のところからしっかりとアピールして絶対に(チャンスを)掴み取りたいです」

―エスパルスサポーターに見てもらいたいところ。
「攻撃面で自分のアイディアだったり、センスと言うか楽しませるプレーというのを見てもらいたいですし、また強引にシュートや得点・アシストをするので、そういうところを見てもらえれば良いかなと思います」

―エスパルスサポーターへのメッセージ。
「清水エスパルスに加入することになりました鈴木唯人です。1年目から試合に出てチームに貢献できるように頑張ります。応援宜しくお願いします」

(取材・文 吉田太郎)

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