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ミスした仲間をかばう浦和GK西川周作「僕も含めてカバーできる選手はいた」

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浦和レッズGK西川周作

[9.30 J1リーグ第29節 浦和 0-1 FC東京 埼玉]

 GK西川周作による再三のナイスセーブもむなしく、相手のチャンス時に守備陣にミスが出た浦和レッズは、横浜FC戦(0-2)に続いて埼玉スタジアムで無得点の連敗。9月はホームで1分3敗となり、西川は「ホームで勝てないもどかしさをみんなが持っている」と唇を噛んだ。

 立ち上がりから積極的に攻め込んだのは浦和だった。果敢にクサビのパスを入れ、球際のファイトも見せた。しかし、コンディションの問題なのか気合が入りすぎなのか、ミスも少なくなかった。

 特に、DFトーマス・デンは珍しく立ち上がりから軽いプレーが目立ち、前半4分、同19分にはボールを失ってピンチを招いた。そして、同37分。FC東京DF中村拓海のクロスをゴール至近エリアでクリアミス。最後は永井謙佑に決勝点となるゴールを許した。

 90分間を通して崩される場面がほぼなかっただけに手痛い失点。しかし、西川は「クリアミスという形だったが、僕も含めてカバーできる選手はいた。ミスは誰にでも起きるので、その後のカバーが大事」と仲間をかばった。

 浦和はこれで埼玉スタジアムで1か月間、白星がないうえに、ここ2試合はゴールもない。ともすれば不穏なムードが漂ってしまいそうな状況だけに、キャプテンの西川としては、チームにメンタル的なほころびが出ないように、言葉で先手を打った格好だ。

 FC東京に埼玉スタジアムで敗れたのは17年ぶりという屈辱もあるが、落ち込んでいる暇はない。次の名古屋グランパス戦は中3日ですぐやってくる。場所は埼玉スタジアム。ホーム3連戦の最後を白星で飾るべく、西川は「次への糧となる負けだった」と強気に締めくくった。

(取材・文 矢内由美子)
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