[12.13 J2第40節 福岡2-0京都ベススタ]

　2位アビスパ福岡は内容と結果が伴った完封勝利をおさめ、5年ぶりのJ1昇格に王手をかけた。長谷部茂利監督は「今シーズンは、今日のようなゲームがしたくて選手たちと高めてきた。非常に良かった」と手応えを口にし、DF上島拓巳も「自分たちのやりたいサッカーができた」と頷いた。

　連動した堅守を構築しながら、チャンスをきっちりと仕留めた。後半18分にDFエミル・サロモンソンが右足弾丸ショットで貴重な先制ゴール。その2分後には遠野が右足トラップから強烈な左足を振り抜くと、クロスバーを叩いてネットを揺らした。

　今季Honda FCから川崎Fに加入し、福岡にレンタル移籍中の21歳はこのゴールで二桁得点に到達。長谷部監督は「FWとして守備のタスクのところで非常にチームに貢献してくれるので、その評価も高い。個人技、チームワークで連動するところ、攻守において素晴らしい」とチームトップスコアラーを称えた。

　J1昇格圏を争うデットヒートが繰り広げられ、3位長崎とは勝ち点2差を保ち、首位徳島とは3差に肉薄。次節の結果次第では福岡の2位以上が確定する可能性もある。残すは2試合。上島は「プレッシャーがかかるが、今日こういう試合が出来たことで良いイメージを持って臨める。プレッシャーを力に変えて良い結果を残したい」と意気込んだ。

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