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柏に2点リード許すも鮮やか逆転!王者・川崎Fがシーズン88得点で有終の美!!

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後半頭から入った川崎F家長昭博が2ゴールの活躍

[12.19 J1第34節 柏2-3川崎F 三協F柏]

 2020シーズンの最終節、7位柏レイソルと、リーグチャンピオンの川崎フロンターレによる一戦は、ホームの柏が2点を先行するも川崎Fが逆転勝利をおさめた。

 柏は3試合ぶりの勝利を飾った前節・広島戦(○1-0)の先発から3選手を入れ替え。DF北爪健吾、DF山下達也、MFクリスティアーノがそれぞれ2試合ぶりにスタメンに復帰し、直近で採用していた3-4-2-1から4-2-3-1の布陣へと戻した。

 一方、前節・浦和戦(○3-1)でJ1新記録となる年間85得点を挙げた川崎Fは、先発6選手を変更。浦和戦でJ1新人最多記録(13得点)に並んでいたMF三笘薫はベンチスタート、今季限りで引退となるMF中村憲剛はベンチ外となった。
[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がり、FWオルンガが敵陣でパスをカットし、シュートを狙うもゴールならず。飛び出してきたGKチョン・ソンリョンと交錯したオルンガが起き上がれず、2分以上試合が中断したが事なきを得て試合は再開された。すると14分、得点ランキングを独走するケニア人ストライカーが再びシュートまで持ち込む。柏は自陣から素早くカウンターに出ると、北爪、クリスティアーノとつないで、クリスティアーノが川崎F守備陣の背後に浮き球を送る。オルンガがDF山根視来との競り合いを制すると、今度はGKチョン・ソンリョンもかわして無人のゴールに流し込む。エースの今季28ゴール目で柏が先制した。

 さらに柏は、クリスティアーノのパスからオルンガがDFジェジエウに競り勝ちシュートまで持ち込むも、GKチョン・ソンリョンのセーブにあってしまい2点目とはならなかった。

 1点を先行された川崎Fはボールを握りつつ8う攻勢を強めていくと、30分にDF{{登里享平}のクロスからMF田中碧のヘディングシュートで決定機を迎えたが、GKキム・スンギュの好守に阻まれてしまう。

 ハーフタイム、MF家長昭博と三苫を入れて攻勢を強めようとする川崎Fだったが、次のゴールは柏に生まれた。後半、柏のキックオフではじまるとボールをつないでクリスティアーノが右サイドの裏へとボールを入れる。北爪が登里に競り勝ちシュートに持ち込むも、ジェジエウがカバーしてクリア。しかし、そのこぼれ球を北爪が中央に入れると最後は逆サイドのMF瀬川祐輔が豪快に蹴り込んだ。

 2点差としても“最強の王者”の前にはセーフティリードではなかった。3分、田中の右CKから家長のヘッドで1点を返すと、GKキム・スンギュのキックミスを逃さずFWレアンドロ・ダミアンがきっちりと決めて後半10分に試合を振り出しに戻した。

 押し込む川崎Fは28分、田中の縦パスを家長がダイレクトではたいて三苫へ。三苫はGKとの1対1を迎えたが、キム・スンギュの正面を突いてしまいゴールとはならなかった。

 それでも36分、川崎Fは途中出場DF高橋峻希のパスを中盤でカットすると一気にゴールへと向かう。三苫のスルーパスを受けた家長が左足で流し入れて逆転に成功した。
 
 途中出場のMF仲間隼斗のシュートがクロスバーをかすめるなど、柏もホーム最終戦でゴールへの姿勢を見せたが3点目は遠く、王者に逆転負けを喫した。

 川崎Fは自らの持つ年間得点記録を「88」まで更新、26勝5分3敗の勝ち点「83」で2020年のリーグ戦を終えた。

(取材・文 奥山典幸)
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