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“823分無失点”破った豪快ヘッド弾! 鳥栖FW林大地が「勢いを持って飛び込めた」理由

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サガン鳥栖FW林大地(写真左)

[4.18 J1第10節 名古屋1-2鳥栖 豊スタ]

 Jリーグの歴史に残る堅守を誇る名古屋グランパスを止めたのは、サガン鳥栖の新エースを担うFW林大地だった。今季U-24日本代表にも初選出されたストライカーは「90分間スキがないことはほとんどないと思うので、数少ないスキを常に狙っていた」との言葉どおり、823分間にもわたって破られていたなかった相手のゴールを最初のチャンスでこじ開けた。

 名古屋は今季、開幕節・福岡戦の後半37分に決まったDF吉田豊のオウンゴール以来、無失点を継続。14日に前倒し開催された第19節・広島戦で連続無失点時間を9試合818分間とし、1993年に清水が樹立したJ1リーグ記録(731分)、2006年に横浜FCがJ2リーグで樹立したJリーグ記録(770分)をそれぞれ上回る大記録を打ち立てた。

 ところがこの日の前半6分、歴史的なゼロ行進に終止符が打たれた。鳥栖は2トップの一角で起用されたFW酒井宣福が左サイドに開いてスルーパスを受けると、ダイレクトのクロスに林が反応。ニアサイドに走り込みながらの難しい体勢だったが、巧みにミートさせたヘディングシュートをゴール右隅に流し込んだ。

「(無失点記録は)そんなに意識はしていなかったけど、いろんな方から『名古屋さんは点を取られていないので取れたらいいね』とおっしゃってもらっていた。得点ができたことがよかった」。このゴールで勢いに乗ったチームは前半45分に酒井もゴールを決めて2点を先行。終盤は守勢を強いられながらも1失点に抑え、名古屋の開幕無敗も10試合でストップさせた。

 直近5試合で無得点に終わっていた林にとって、このゴールは意識改革の賜物でもあったという。

「勝てている時は自分が勢いよくクロスに入ることで、自分が決められなくても、自分が潰れて仲間が点を決められていた。最近は真ん中で待ってしまっていたり、味方のスペースが作れていなかった」。

 そう最近のプレーを振り返った林は金明輝監督、片渕浩一郎コーチから映像を交えて「潰れているからゴールになっているんだ」というアドバイスを受けていた様子。試合後、林は「決めるにしろ決めないにしろ、勢いを持ってクロスに入ることがチームのためになると指導してくれていた。今日は勢いを持ってクロスに飛び込むことができた」と指導陣への感謝を口にした。

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