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両CB負傷離脱で訪れた出番…横浜FM實藤がオーバーヘッド逆転弾「シンのぶんも勝たないといけない」

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畠中の回復を願うTシャツを着て入場したDF實藤友紀

[9.11 J1第28節 広島1-3横浜FM Eスタ]

 横浜F・マリノスの強さを大きく印象づけた逆転ゴールは、“代役センターバック”の美技から生まれた。

 1-1で迎えた前半アディショナルタイム1分、MFマルコス・ジュニオールの左CKに対し、倒れ込みながら合わせたのはDF實藤友紀。日本代表招集経験を持つDF荒木隼人の激しいマークに遭いつつも、オーバーヘッド気味に右足でミートし、ゴール右隅に流し込んだ。

 試合後、フラッシュインタビューに応えた實藤は「ちょっと間に合いそうになかったので。あと相手もボールを見ていたので、ここ足出して先に触れば何かが起こるかなと思って触った。ゴールに入ったのも分からなくて、正直びっくりしました」と照れ笑いを見せた。

 それでも徳島県の富田中、城南高時代は攻撃的なポジションでプレーし、高知大時代にはFWでインカレ出場経験を持つ元ストライカーにとって、ゴールセンスは“昔取った杵柄”。インタビュアーから「元ストライカー」としての質問を向けられると、「自分の中でも感覚がある」と誇りを口にした。

 今季のJ1リーグ戦ではこれが5試合目の出場。DFチアゴ・マルチンスの離脱が続く中、前節の鹿島戦(●0-2)ではDF畠中槙之輔も負傷したため、回ってきた出番だった。

「(鹿島戦では)0-2で連勝も止まってしまって、首位を追う立場なので、絶対にここは落とせないと思っていた。しっかり勝ててよかった」。自身の出番での勝利にホッとした表情を見せた實藤は「入りのところで1失点して、流れが悪かったけど、自分のゴールで逆転できて、そこから立て直せたかなと思う。もっともっと前半の最初からいいプレーができるように次も頑張ります」と新たな意気込みも口にした。

 畠中は左ハムストリング付着部損傷で全治6か月の診断が下されており、今後も實藤の出番は多くなりそうだ。「シンが怪我をして、チアゴも怪我をしている。みんなで支え合って、シンのぶんも勝たないといけない、優勝しないといけないというのもある。僕自身もチャンスだと思って1試合1試合頑張っていきたい」。首位との暫定勝ち点差は1。2年ぶりの王座奪還に向け、背番号19にかかる期待は大きい。

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