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修徳高の後輩が明かす、徳島MF大森博の高校時代と“ハンパない”一面

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徳島ヴォルティス期待の大型プレーヤー、大森博修徳高時代は大型ボランチとしてチームの中心に

 ゲキサカではプロ入り1、2年目選手の高校時代を知る後輩たち(現役高校生プレーヤー)に対して、先輩プレーヤーの高校時代についてインタビュー。彼らのピッチ内、ピッチ外で“ハンパなかった”一面や意外な一面とは?

 今回ピックアップする選手は今年、修徳高(東京)から徳島ヴォルティスへ加入したMF大森博だ。修徳1年時にU-16日本代表候補入りを果たした大器。186cmの長身を持つ大型ボランチは、幼い頃からドリブルやテクニックを磨いてきた成果をピッチで発揮し、豊富な運動量含めて試合を支配するような動きを見せていた。

 その大森の高校時代について、後輩でともに今年の修徳のキーマンであるMF福田大翔(3年)とMF森田響(3年)が教えてくれた。

―大森選手が修徳にいた時は、どんなイメージで見ていた?
森田「日本代表の経歴があるって自分が中学生の頃から聞いていて、遠い存在だったんですけど、一緒にピッチでやってみると、もちろん上手かったですし、凄い部分もあったんですけど、ピッチの中で自分に足りないところをアドバイスしてくれたり、チームのために必要なことを味方にアドバイスしていたり、もちろん自分に足りないものは自分で補っていましたし、尊敬できるような先輩でした」

―プレー面はどういうところがハンパなかった?
福田「あの身長で足元もあって、チームの中心的な選手で、競り合いも負けないで守備もできるところです。練習から凄かったですね。ボールをあまり取られない。特に凄いのが取られないところです。パスの精度が凄いし、見ているところが凄いと思います」
森田「プレー面では、博さんはボランチで背が高くて、キックが凄く特長的で、背が高いんですけど、足元の技術が高くて、なおかつキックもあるので、相手からもボールを奪われにくいですし、ロングキックで起点を作ることもできて、自分の足元でゴールを奪うこともできるというプレーだったと思います」

―プレーを真似たりもした?
福田「結構、勉強しています。試合見て、自分も感じながら。大森選手は(Aチームで)一緒にやっていたんですけれども、感じることが多くて凄かったです」

―彼は自主練もやっていた?
森田「一人でリフティング結構していて、技術つけるためにしていると思うんですけれども。それもあって技術力も高かったです」

―人間性の部分で覚えていることはある?
森田「住んでいる所が凄く近いというわけではないんですけど、自転車で一緒に学校まで通ったこともあるんですけど、その時には代表の時の話とか、自分はそんなの経験したこともないし、聞いてみたかったので、そういう上のレベルの話を聞かせてくれたり、それこそ今のチームの状況とか、自分はその時トップチームのサブチームだったんですけど、『サブはどうなの?』みたいに自分たちのことも心配してくれたし、自分のことも心配してくれて、質問したらピッチ外でも何でも答えてくれる人でした」

―学校ではどんな感じだった?
福田「上手いので、学校でもオーラが出ていました。みんな怖いとは言っていたんですけれども、自分は係わっていたので怖くはないですね。結構ふざけるタイプじゃないですか。でも、後輩には優しかったです。サッカーになると厳しく言ってきたりするんですけれども、結構優しかったです」

―プロサッカー選手として、ああいう先輩がいるということは、自分の中で刺激になっていますか?
森田「凄く刺激になっています。まず試合に出れていなくても、修徳からプロになったことが凄いですし、そういう方と一緒にサッカーができていたというのは凄く光栄なので、胸を張りたいような存在です。

―ここから大森選手にはどういう活躍をして欲しい?
福田「修徳でやってきた自分中心にボールを回して、点も結構取れていたので、徳島でも点を獲ってほしいですね」
森田「博さんは今J1の舞台にいて、もちろん周りもレベルが高いと思うので、すぐには出場できないと思うんですけど、パリ五輪の世代だと思うので、今は出れていないと思いますけど、いつかはJ1でもJ2でもいいので試合に出てもらって、パリ五輪の代表に選ばれて欲しいなと思います。

―スケール感が凄いですよね?
森田「それは感じていました。凄すぎですね(笑)。もう食らい付いていくのが必死だったので、偉大でしたね。パスを出して欲しいタイミングで、自分が要求していなくても出してくれますし、見えてないだろうというところからロングボールが飛んできたり、本当にあの人のゆったりしながらプレーするリズムもあるので、そういう面でも凄いなと思っていました。

―チーム全体の基準がそれで上がった部分もありましたか?
「そうですね。博さんとかブワニカ(啓太、現千葉)さんを中心に、あの人たちを核にして、あの人たちから良いボールが来たり、チャンスメークがあったので、あの2人を中心にやっていたと思います」

―福田選手は大森選手の後継者のボランチ。
福田「憧れていたので、ああいう選手になれたら。選手権で活躍できるようにしたいですね」

―あの人たちに追い付くためにやっていきたいことはありますか?
森田「自分はあの人たちみたいにスケールも大きい訳じゃないですし、ずっと試合に出ていた訳ではなくて、経験もないので、とりあえず今は試合に出させてもらっているんですけど、まず今のチームでやれることはT2(東京都2部)で優勝してT1に上げることと、選手権で全国に出ることが今の自分たちの目標なので、そこを目標にして、自分は大学でもサッカーを続けたいと思うので、大学でサッカーを続けて、博さんやブワニカさんのような存在に近付けていったらいいなと思います」

(取材・文 吉田太郎、土屋雅史)
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