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逆転の口火切った右サイド攻撃…FC東京・永井謙佑「出してくれたら俺が追いつくから」

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FW永井謙佑が同点ゴールをアシスト

[4.6 J1第7節 FC東京 3-1 神戸 味スタ]

 前半から狙っていた右サイド裏の攻撃は、ハーフタイム明けにさらなる勢いを見せた。そうして迎えた後半9分、ペナルティエリア角を取ったFW永井謙佑のクロスからFWアダイウトンが同点ゴール。「最初のタイミングで上げようと思ったら寄せて来なかったので、一つ間ができたので中を確認できて、アダの位置も見えていたのでうまく合わせられてよかった」(永井)。この一撃がチームに大きな活力を与え、3ゴールの逆転劇の口火を切った。

 試合後、永井は右サイドバックのDF渡邊凌磨との会話を明かした。「最初はなかなか凌磨も出すタイミングが掴めていなくて、『出してくれたら俺が追いつくから信じて出して』と言ったら出してくれるようになって。すごく僕も助かったし、何回かチャンスができた。結果として1点目決めることができて、合わせることができてよかった」。ボール保持に強みを持つ渡邊と、快足が自慢の永井との関係性は、試合を通じて脅威となった。

 立ち上がりはチームとしてうまく試合に入れず、永井と渡邊のサイドを崩されて失点。それでも下を向くことはなかった。「前半からすごいチャンスはあったし、ハーフタイムで『1本返せばチームとして勢いに乗れる』という話はしていた。監督が求めていることをやりながら、選手も自信を持ってやれている。結果的に3点取れたのはよかった」。同点直後には永井も絡んだ崩しからDF森重真人のミドルシュートが決まり、後半21分には相手のミスを突いたFWディエゴ・オリヴェイラもダメ押しゴール。前節で3連勝はストップしたが、再びチームは軌道に乗った。

「連敗するとACL、タイトルは厳しくなるので、選手たちもすごく意識していたし、ホームということでよりアグレッシブに行こうとは言っていた」。連敗しないのが長いシーズンをモノにする上での必須要素。「監督も勝者のメンタリティを持てと練習から試合前から常々言っている。積み上げて強くなっていこうと常に言っている。時間はかかるけど勝ちながらやっていこうと常々言っている。勝てているのはそういう部分もある」。アルベル監督1年目。立ち上がりの失点などまだまだ課題は残るが、新生・FC東京は白星を追い求めながら成長を続けていく。

(取材・文 竹内達也)
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