[5.4 J2第14節 横浜FC 0-1 熊本 ニッパツ]

　横浜FCの強烈なストライカー陣に堂々と渡り合い、一度もゴールを割らせなかった。ロアッソ熊本のディフェンスリーダーDF菅田真啓は試合後、「首位相手に無失点で終えられたことが自信につながる」と手応えを口にした。

　先発には経験豊富なFW渡邉千真やFW伊藤翔が並び、試合途中からは得点ランキング首位のFW小川航基やフィジカル自慢のFWサウロ・ミネイロが登場。J2リーグ屈指のストライカー陣を揃える横浜FCに対し、昇格1年目の熊本守備陣が立ちはだかった。

「相手が一回も負けていないということで、自分たちが1敗目を負かすんだと全員が強い気持ちを持っていた」。相手はシンプルなロングボールや、中盤を飛ばした縦パスを何度も入れてくる中、「結構簡単に相手のFWにGKからのボールがフリーで渡っていた」と課題も感じていたようだが、最終的にはゴール前の粘りで勝っていた。

　その甲斐あって後半アディショナルタイム4分、MF伊東俊の決勝ゴールが決まった。「今日の攻撃を見ていたらシュートもたくさんあったし、絶対に決めてくれると思っていた。後ろは無失点で終えてFWを信じようと話していた。それが点につながって勝てたのが良かった」。守備陣にとっても大きな手応えの残る劇的勝利だった。

　J2リーグ初挑戦の菅田だが、ここまで14試合全てにフルタイム出場中。「まだまだ課題も多いけど、ここまでいろいろな強いFWとやってきたので少し自信につながっている。そういった選手とやるのが楽しみなので、これからも楽しみながら自分の成長につながるプレーをしていきたい」。国見高、福岡大出身のプロ3年目。対人守備をこだわり抜いてきたセンターバックが、プロの舞台でもまれながら日々自信を深めている。

(取材・文　竹内達也)

---

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!