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徳島の19歳MF櫻井は敗戦に悔しさ吐露「もっと練習から意識してやっていかないと」

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MF櫻井辰徳

[5.15 J2第16節 横浜FC 2-1 徳島 ニッパツ]

 徳島ヴォルティスは敵地で上位相手に挑むも、1-2で敗戦。アンカーを務める19歳MF櫻井辰徳は、フル出場で奮闘も悔しさを味わう結果となった。「もっと練習から意識してやっていかないと」と試合を振り返っている。

 櫻井は9日から11日まで行われたU-21日本代表の候補合宿にも参加。チームは最終日に35分×2本で全日本大学選抜と対戦し、櫻井は前半組でアンカーを務めた。そこから中3日で開催された今節でも、櫻井は先発入り。J2リーグ3位の上位チームに挑んだ。

 櫻井はマンツーマンのマークに苦しめられながらも、周囲のスペースを探しつつ、ゲームをコントロール。自身の動きで味方のスペースを作ることに努めた。ときには前方に移動し、後方からの縦パスを受け、サイドに攻撃を展開。または敵を引き付けながら巧みなボールタッチでサイド前方にスルーパスを通し、決定機を演出した。

 だが、その動きも結実せず。試合後、櫻井は「マンツーマンでついてくるチームでは、なかなか自分の良さや味方をフリーにさせる動きができていない」と悔しさをにじませる。

「こういう相手に付かれたときに、どうスペースを作って、いかにそのスペースに味方を入らせるか。そのスペースに入った後には自分が前向きでサポートする。そのスピード感は、もっと練習から意識してやっていかないと。勝たないといけないゲームで、自分の良さを出せずに負けてしまう」

「マークに付かれているので、止まっているとスペースを埋めてしまう。動くことはできているけど、空けたスペースに味方が来て、パスが入った瞬間にマンツーマンの選手を外すスピードは、本当に足りていない」

 一方で、スペイン人指揮官ダニエル・ポヤトスはここ数か月の櫻井の成長に目を細める。これまで櫻井はボールに関わろうとする意識だったというが、「自分自身がスペースを作るという意識で、遠くも近くも観る。どこにスペースがあるのか、どうボールを運ぶのか、スペースの認知が素晴らしく良くなってきた」とその変化を語った。

 U-21日本代表候補として、パリ五輪出場を目指す。候補合宿では危機感も覚えて「まずは徳島で結果を出すしかない」と語っていた。ゲームをコントロールする力を磨くために、19歳の研鑽は続く。

(取材・文 石川祐介)
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