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結果を重ねてA代表まで駆け上がった柏FW細谷真大「ここでやっているプレーをそのままぶつける」

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日本代表に柏から選出された細谷真大(右)と大南拓磨

[7.16 J1第22節 柏1-0札幌 三協F柏]

 U-21日本代表で離脱したときを除き、今シーズンのリーグ戦で柏レイソルのFWのスタメンを飾っていたFW細谷真大だが、天皇杯も含めた直近の公式戦では、3試合連続でスタメンから外れていた。迎えたホームの北海道コンサドーレ札幌戦では、はれて先発に復帰。チームは開始3分に幸先よく先制するも、その後は守りの時間が続き、シュートすらままならない展開を強いられた。

 最終ラインからボールをつないでくる札幌に対して、「ボールが入ってからの対応をどうするか、というよりは相手にボールを入れさせない」ことをネルシーニョ監督は選手たちに指示したという。柏の2トップである細谷とFW小屋松知哉には、札幌のビルドアップに対して「フリーでボールを蹴らせないように」というタスクを科した。

「コヤくん(小屋松)と(札幌の)アンカーを見ながら消せていたと思う。守備のところではよかったんじゃないかと思います」と、劣勢が続きながらも無失点で勝利を飾ったことに細谷は安堵する。

 後半にMF山田雄士のパスに抜け出してゴールネットを揺らした場面もあったが、細谷がオフサイドポジションにいたため、ゴールとはならず。シュートがないまま後半40分にピッチを退いた。今シーズンの柏は最前線からの守備がチームの戦術のひとつになっているが、「裏の飛び出しの回数を増やさないといけですし、守備に追われる展開でも、抜け出す力は付けたい」と、タスクをこなしつつゴールへの意欲を改めていた。

 細谷がプロA契約となったのは昨年4月。昨シーズンは28試合に出場したが、18試合は途中出場で、シーズン3ゴールに終わっていた。ところが、背番号も35から柏の出世番号である19へと新たにした今シーズン、開幕戦から先発の座を射止めると、チームトップタイの6ゴールを挙げて中心選手へと成長を遂げた。

 さらに、先月ウズベキスタンで開催されたAFC U23アジア杯では、U-21日本代表として2ゴールをマークして3位に貢献。そして、今月日本で開催されるEAFF E-1選手権では、ついにA代表へと選出された。

「数字は残せているほうだと自分ではとらえています」とゴール数に手応えを感じつつも「まだまだ足りない」と細谷は自戒の念をこめる。

 J1はE-1選手権のため一時中断される。柏から同大会に選ばれたのは、細谷とDF大南拓磨の2選手。柏の選手が日本代表に選出されたのは、昨年3月のMF江坂任(現浦和)以来となる。

「まずは監督の戦術を理解しながら、ここでやっているプレーをそのままぶつけられれば」

 柏生え抜き、20歳のストライカーは、日本代表へ意気込んだ。

(取材・文 奥山典幸)
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