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元マルセイユの浦和DF酒井宏樹、久々にパリSGと対戦「エムバペは…ちょっとレベルが違う」

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DF酒井宏樹がFWキリアン・ムバッペとマッチアップ

[7.23 親善試合 浦和 0-3 パリSG 埼玉]

 浦和レッズのDF酒井宏樹は、マルセイユ所属時以来でパリSGと対戦。FWキリアン・ムバッペとのマッチアップには「エムバペは…ちょっと、ほかの選手とは全然レベルが違いますね」と率直に思いを語った。

 マルセイユとパリSGは、フランス・リーグアン最大級のダービー“ル・クラスィク”で相まみえてきた最大のライバル。2016年夏から21年まで、酒井は右サイドバックやセンターバックとして何度もフランス王者と戦ってきた。その相手と、浦和の本拠地である埼玉スタジアム2002で対戦。「日本に帰ってきて、ここでパリとするとは思わなかった」と正直な気持ちを明かした。

 ジャパンツアーで川崎フロンターレに続き、2試合目に臨んだパリSG。ムバッペは2試合連続で先発出場し、FWネイマールやFWリオネル・メッシもベンチスタートから後半に途中出場を果たした。酒井は「思ったよりしっかり相手がやってくれたことに感謝しています」と戦力をしっかり出してきたことに感謝を伝え、その一方で「楽しめるかなと思ったんですけど、やっぱり率直に悔しいです」と敗戦の悔しさもにじませた。

 開始早々にさっそくムバッペとマッチアップ。そこは持ち前の守備力で封じてみせたが、その後は鋭い切り返しに苦しめられる場面も。「DFにとって2本、3本の突破が致命的ですし、ああいう相手に勝つのであれば、全部止めないと」。親善試合であろうと、かつてのライバルには勝つつもりで挑んでいた。

「こういう悔しさをいまだに感じられているのは、選手として全力を尽くせているということ。そういうことを再確認できたことも嬉しかったです」。パリSGとのひさびさの対戦で味わった悔しさは、酒井にさらなる伸びしろを自覚させたようだ。

 酒井は前半のみの出場。マルセイユ時代に何度も対峙したネイマールは後半からの出場だったため、再対戦は実現しなかった。だが、23歳のフランス代表FWのプレーには思わず苦笑しながら振り返る。

「ただ、エムバペは…ほかの選手とは全然レベルが違いますね。フランスのときもレベルは違いましたけど、ダービーだったので向こうも緊張感があった」

「ああいうリラックスした状態で彼と戦うのは初めてだった。緩急が30%からいきなり100%になる。あれを体感できたのは、ほかの選手にとっていいことだった」

 試合終了後には、ダービーのときになかった和やかなムードが漂っていた。「知っている選手が多かった。あれだけ笑ってしゃべることは、いままでなかった。殺伐とした雰囲気で。そういうのも含めて、日本を満喫してくれたんじゃないかな」。ネイマールとも笑顔でがっちりと握手をしていた。

(取材・文 石川祐介)
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