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JリーグがVARのオフサイド判定精度向上へ!!23年からの大きな2つの変更点とは…

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JリーグのVARシステムに変更点

 Jリーグは27日、2023-25シーズンのビデオアシスタントレフェリー導入試合について発表した。導入試合は22シーズンと同じく、J1リーグの全306試合、スーパーカップ1試合、リーグカップのノックアウトステージ全13試合、J1参入プレーオフ決定戦1試合の合計321試合となる。

 併せてVARによるオフサイドチェック方法について、2つの変更点が示された。

 1つ目の変更は、VARによるオフサイドライン生成技術に関して。23シーズンより3Dラインを用いることが決まった。

 これまでJリーグでは、欧州主要リーグなどとは異なり、2Dラインによるオフサイドチェックが行われていた。2Dではフィールド上にのみラインが生成可能であり、空中にある体の部位の位置を正確に判定することはできない。そのため、VARは“客観的”な判断対象であるオフサイドポジションの判定でも「はっきりとした明白な間違い」か主観で判断する要素があり、疑わしい場合は最初の判定をフォローする運用に。VARチェックを経てもオフサイド判定が変わらないことに、ファンから批判の声が上がるシーンも見られた。

 一方で既に3Dラインが使用されている欧州などでは、細かすぎるオフサイドチェックに大きな批判が集まっている。厳密にチェックできるため判定精度は向上するが、肩が数cm出ていたことで得点が取り消されるシーンが頻発し、サッカーの面白みを欠いているという意見も出ている。

 2つ目の変更は、オフサイドラインが生成可能なカメラ台数に関して。23シーズンより5台のカメラが対象となった。

 22年までは両ペナルティーエリア横に配置されたカメラ映像のみが、オフサイドラインを生成できる状態だった。たとえばハーフウェーライン付近でオフサイドの事象が発生しても、中央に配置されたカメラ映像を用いてラインを生成することはできず、角度のついたペナルティエリア横カメラでラインを生成しチェックを行っていた。特に2Dラインを用いる状況では、角度があるため視認性に劣り判定修正がされづらく、VARにとっても負担だったと思われる。

 今回新たに対応カメラが3台増設されることで、オフサイド発生位置がどこであってもVARはオフサイドチェックをしやすい状態となった。中央、両ゴールラインに配置されているカメラが対象となるだろう。

 今回の変更でVAR担当審判員の負担が軽減され、より適切な判定が下されることが期待される。

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