beacon

G大阪の徹底守備にシュート22本無得点…横浜FM水沼宏太は“崩し”に手応え「あとは決め切る力」

このエントリーをはてなブックマークに追加

シュート22本で無得点に終わった横浜F・マリノス

[10.8 J1第32節 横浜FM 0-2 G大阪 日産ス]

 前後半を通じて22本のシュートを放った横浜F・マリノスだったが、強固に固められたガンバ大阪のゴールを破ることは最後までできなかった。前半に大きな決定機を迎えたMF水沼宏太は「崩す、決め切るのは難しいところはあったけど、チャンスはたくさんあった。自分自身も決められるチャンスがあったので、しっかりそういうところ決めていかないとこういう結果になってしまう。しっかり胸に刻んで次に行きたい」と決意を新たにしていた。

 0-1で迎えた前半38分、横浜FMは前半最大のビッグチャンスを迎えた。左サイドでFWエウベルとMFマルコス・ジュニオールが絡んで相手DFの背後を取ると、DF永戸勝也の折り返しのボールがゴール前へ。ここに走り込んだのは水沼。しかし、シュートはGK東口順昭のビッグセーブに遭い、得点には至らなかった。

 こうしたシュートにつながりそうなシーンは何度もつくり出せていたこの日の横浜FM。水沼は「自分たちがやっている感じではそんなに慌てていろいろ変える必要はない感覚はあったし、崩せる自信はあった」といい、「どんな引かれた相手でも崩せるようになっているのは成長しているところ」と崩しの場面には手応えを感じていたという。

 一方、だからこそ「決め切るところ」への課題を痛感していた。「今日はシュートをたくさん打っていたけど、1点も決められないのは不甲斐ない。決めないと試合に勝つことはできない」。フィニッシュの局面にフォーカスした水沼は「あとは決め切る力。自分たちがゴールに対して気持ちを持ってやれるかが重要になってくる。次はしっかり決め切れるようにみんなでやっていきたい」と力を込めた。

 今節の勝利すれば自力優勝に王手をかけられるところだったが、下位相手に痛い足踏み。それでも試合後、集まった32516人の多くを占めた横浜FMのサポーターからはチームを鼓舞する手拍子が選手の姿が見えなくなるまで鳴り響き続けた。

「たくさんの方が集まってくれて、みんなで勝とうという意識を持ってやってもらっていた中でこういう試合をしてしまって本当に申し訳ないけど、負けてしまっても『自分たちはついているよ』ということを選手に示してくれたんだなと思う。いつもそうだけど、一緒に戦っている実感が湧いたし、よりそういう気持ちを自分たちに作ってくれた」

 サポーターからのメッセージを受け取った水沼は12日に日産スタジアムで行われる磐田戦(台風による延期分)に向けて「次のホームは声出しもあるので、また違った雰囲気を日産スタジアムで作れると思うし、自分たちも今日とは全く違う姿を見せないといけない。皆さんの気持ちをしっかりと受け止めてやっていきたい」と決意を示した。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP