beacon

G大阪、首位喰った“戦術”パトリック「今日は全てうまくいった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

ガンバ大阪FWパトリック

[10.8 J1第32節 横浜FM 0-2 G大阪 日産ス]

 ガンバ大阪の勝利を決定づける追加点はFWパトリックが仕上げた。「苦しい時間をしっかり耐え抜いたら自分たちにチャンスが回ってくると信じてプレーしていた。セットプレーがゲームの勝敗を大きく左右すると思っていた」。まさに狙い通りの展開。ゴール裏で歓喜を爆発させたストライカーは「今日は全てうまくいった」と胸を張った。

 1-0で迎えた後半34分、G大阪はFW宇佐美貴史の右CKが相手の中途半端なクリアを誘うと、投入されたばかりのMF食野亮太郎が素早くボレーでゴール前に配球。ファーサイドに動き直していたパトリックはこれを胸で収めると、最後は冷静にファーポスト脇に流し込んだ。

 前半8分にもセットプレーから先制点を記録していたG大阪だが、「セットプレーがゲームの勝敗を大きく左右すると思っていた」とパトリック。ボール支配率は約30%にとどまっていた中、リスタートからのゴールはゲームプランどおりだったという。

「1点目のシーンもそうだけど、自分自身がニアサイドに相手選手を引っ張っていけばダワン選手にスペースが生まれる思っていた。自分自身に2人くらい相手が来るので、自分自身がスペースを空けられれば、味方にチャンスが生まれるのもわかっていた。自分一人でどうにかするのではなく、チーム全員でどうにかする形が出せた」

 また守勢から攻撃に転じる際には、パトリックが相手のサイドバックに“逆マーク”し、身長差のあるマッチアップを繰り広げることで、時間をつくる策も奏功した。「相手がハードなプレッシングをかけてくる中、自分自身がハイボールを勝って、セカンドボールから次の攻撃につなげるのはゲームの中でやろうと話していた」。首位の横浜FMに対し、自身の存在が戦術となることで快勝劇を導いた。

 この白星により、G大阪は自動降格圏を脱出し、プレーオフ圏内の16位に浮上。「今日のゲームを勝ったことで、最終節までいろんなことが起きる状況が作れたのはすごく大きかった」。勝ち点3の意味合いをそう強調したパトリックは「チームメートみんなにおめでとうと言いたい」と周囲への感謝も語った。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP