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静学出身MF古川陽介が大仕事!!磐田J1残留に望みつなぐ劇的J初ゴール!! 横浜FMは“対降格圏”まさかの連敗、3年ぶりVに暗雲

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MF古川陽介が決勝ゴール

[10.12 J1第27節延期分 横浜FM 0-1 磐田 日産ス]

 J1リーグは12日、第27節延期分を行い、首位の横浜F・マリノスジュビロ磐田に0-1で敗れた。0-2で敗れた9日のG大阪戦に続き、降格圏の相手に痛い連敗。残り2試合で2位川崎Fとの勝ち点差が2に縮まり、3年ぶりのJリーグ制覇へ暗雲が漂った。磐田はルーキーMF古川陽介が決勝ゴールの大仕事。残り3試合でプレーオフ圏と勝ち点5差に迫り、逆転でのJ1残留に望みをつないだ。

 横浜FMはこの一戦に勝利した上で、同時刻開催の他会場で2位の川崎Fが引き分け以下に終われば優勝決定。G大阪戦から中3日で先発4人を入れ替え、MF藤田譲瑠チマ、FWレオ・セアラ、FW西村拓真、FW仲川輝人が新たに入った。対する磐田は前節鹿島に引き分けて勝ち点1をもぎ取ったが、J1残留に向けて窮地で迎える一戦。DF森岡陸が7試合ぶりの先発復帰を果たした。[スタメン&布陣]

 立ち上がりから一方的にボールを握ったのは横浜FM。だが、G大阪戦に続き残留争いを繰り広げる相手の固い守備に苦しみ、なかなか攻撃を前進させられない。磐田は高い位置から制限をかけつつも、撤退後は5バックで低い位置にブロックを敷いたが、引いて受ける西村には最終ラインから飛び出して徹底的にアプローチ。効果的な守備で0-0のまま時間を進めていった。

 前半21分、横浜FMが両チームを通じてようやく最初の決定的シュート。ペナルティエリア外を左右に揺さぶり、左の仲川が折り返しのパスを出ると、藤田がミドルレンジから狙ったが、GK三浦龍輝のファインセーブに阻まれた。同34分、磐田が保持攻撃から前進しようとしたが、逆に横浜FMのカウンターがスタート。最後の崩しが乱れたが、一方的な展開は続く。

 磐田は前半38分、早くも最初の選手交代。アクシデントのためかFW山田大記がピッチを下がり、FWジャーメイン良が投入された。ジャーメインは右サイドで何度かカウンターの先陣を切るも、ファウルを受けるなど決定的なところまでは行けず。横浜FMも同43分、西村のミドルシュートが枠を外れ、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 磐田は後半開始時、中盤の低い位置で再三巧みなボールキープをしていたMF上原力也に代わってMF遠藤保仁を投入。攻めの一手を繰り出した。だが、その後も横浜FMのペースは変わらない。後半8分、左サイドを仲川、MF水沼宏太で崩し、クロスにDFエドゥアルドが反応。ヘッドは三浦に阻まれたが、フィニッシュの形をつくった。

 横浜FMは後半11分、永戸の左CKに西村が頭で合わせ、ファーポスト際に決めたかと思われたが、磐田MF鈴木雄斗がスーパークリア。同13分、ゴール前での細かい崩しから水沼が左足で狙ったが、三浦の正面に飛んだ。同18分、永戸のミドルシュートも枠内に向かったが、不運にも仲川に直撃。勢いをなかなか結果に繋げられない。

 すると横浜FMは後半20分、レオ・セアラと西村に代わってFWアンデルソン・ロペスとMFマルコス・ジュニオールを投入。さらに同26分、水沼に代わってFWエウベルを入れた。同31分、カウンターからエウベルが抜け出したが、強引なシュートは相手に阻まれ、チャンスを活かせず。対する磐田は直後、カウンターから前進し、立て続けにセットプレーの機会を得たが、遠藤のキックは味方に届かなかった。

 それでも後半35分、磐田はさらに攻めの交代策で試合を動かした。森岡とMF金子翔太に代わってDF松原后とMF古川陽介を投入すると、その4分後、左サイドを攻め上がった古川が大外を走った松原に渡し、ゴール前に走り込み、リターンパスを受けて振り向きざまにシュート。相手に当たってボールがゴールマウスに吸い込まれた。

 静岡学園高出身ルーキーの古川はこれがJリーグ初ゴール。残留争いが佳境に入っている中、チームを救う大仕事を成し遂げた。対する横浜FMは優勝争いに向けて痛すぎる失点。その後は横浜FMが何度もペナルティエリア内に侵入し、迫力ある攻めを繰り広げたが、最後までゴールは奪えず、0-1で敗れた。

(取材・文 竹内達也)
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