あす11日に「FUJIFILM SUPER CUP 2023」が行われ、天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府はJ1王者の横浜F・マリノスと対戦する。新シーズンからキャプテンに就任したDF須貝英大はオンラインによる前日会見で「相手はマリノスというJ1の中でもトップレベルのチーム。そこと対戦できることは非常にうれしいことなので、とにかく勝ちにこだわってやっていきたい」と意気込みを語った。

　関東甲信の広範囲で降る雪により、甲府は急きょスケジュールが変更となった。午後に予定されていたオンライン会見が午前に変わるといった影響も。須貝は「雪が降っていて、なかなか思い通りの練習はできなかった」と練習への影響にも触れつつ、「でもこれまで選手自身で、チームとしてのやるべきことは整理できている。とにかくきょうはいい雰囲気で練習はできていた。いい状態で試合に臨めると思います」と自信をみなぎらせた。

　2022シーズンの天皇杯では、J2勢として史上2度目の優勝を飾った。J1勢の北海道コンサドーレ札幌、サガン鳥栖、アビスパ福岡、鹿島アントラーズを打ち破り、そしてサンフレッチェ広島との決勝では激闘の末、PK戦で頂点に立った。あすは天皇杯覇者としてJ1王者に挑む。「(天皇杯で)たまたま勝ったと思われたくない。J1だけではなくて、J2リーグもレベルが高いと証明したいと思う。J2代表としてもそうですし、しっかりと戦っていきたい」と気を吐いた。

　盤石の強さでJ1を制した横浜FMにも、須貝は「サッカーはやってみないとわからない」と不敵に笑みを浮かべる。「周りは絶対にマリノスさんが勝つと思っている。天皇杯ではそれを覆してきた。自分たちも勝つためにずっと準備してきているので、周りの声は気にせず90分間通して戦っていきたい」。新シーズンの幕開けとなる注目試合でも、天皇杯決勝のような躍動を誓った。

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