横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督は、あすに控えた「FUJIFILM SUPER CUP 2023」でGKオビ・パウエル・オビンナの起用を明言した。昨シーズンのJ1優勝に貢献したGK高丘陽平は海外移籍を前提とした交渉のためチームを離脱。新シーズンの幕開けで新たな守護神がゴールを守る。

　J1王者の横浜FMは11日の「FUJIFILM SUPER CUP 2023」で天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府と対戦する。いよいよ始まる新たなシーズンに、オンラインによる前日会見に出席したマスカット監督も「興奮しております」と笑顔。「自分たちはタイトルを取るための準備をしっかりしてきました」と自信を口にした。

　昨シーズンの守護神・高丘の移籍が濃厚となる中、9日にはヴィッセル神戸からGK飯倉大樹の加入も発表された。飯倉の約3年半ぶりの復帰について、指揮官は「きょうまでの経験をもとにリーダーシップを取ってくれる」と期待を寄せる。一方で、あすの試合では「オビでいこうと自分は思っています」と25歳GKの起用を明かす。「去年からいい準備をしてきたと思っていますし、プレシーズンでも強みを出してくれた」とその意図を語った。

　新シーズンの行方を占う一戦に、マスカット監督も気合いを入れる。「シーズンの初戦というところで、大事にしたいのは自信を持つこと。そういうところをしっかり見れるように準備していますし、表現してくれると思います」。17日のリーグ開幕戦となる川崎フロンターレとの試合を前に、まずは「FUJIFILM SUPER CUP 2023」でタイトル奪取を目指す。

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