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246日ぶりに抜け出したトンネル…鹿島にウノゼロ勝利の柏が17試合ぶり勝ち点3

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FW細谷真大の先制点を柏が守りきって今季初勝利

[4.9 J1第7節 柏 1-0 鹿島 三協F柏]

 9日、J1第7節が各地で行われ、三協フロンテア柏スタジアムでは柏レイソル鹿島アントラーズが対戦。FW細谷真大のゴールで先制した柏が1点を守りきり、今季初勝利を挙げた。

 今季、リーグ戦未勝利(2分4敗)で17位に沈むホームの柏は、ゴールマウスに昨年6月18日の神戸戦(○3-1)以来の出場となるGK松本健太を抜擢。DF立田悠悟が3試合ぶりに最終ラインに復帰、布陣を4バックに変更した。

 リーグでは連敗中ながら、6日のルヴァン杯・福岡戦(○1-0)で公式戦6試合ぶりに勝利した13位・鹿島。1日の前節・広島戦(●1-2)の先発からは1選手を入れ替えて、出場停止明けのMFディエゴ・ピトゥカがスタメンに名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 攻守の切り替えが早い鹿島がボール保持を高めながら好機をうかがっていく。19分、右サイドのMF土居聖真のクロスにFW知念慶が飛び込むも、枠をとらえることはできなかった。一方、2トップの細谷とFWフロートをターゲットに攻撃を仕掛けていこうとする柏だが、ボールの精度を欠いてチャンスをつくることがきない。

 均衡をやぶったのは、4試合無得点が続いていた柏だった。32分、MF戸嶋祥郎が中盤でセカンドボールをひろってMFマテウス・サヴィオにあずけると、サヴィオのスルーパスに反応した細谷が右足でゴールへ流し入れて、柏が先制に成功する。

 前半36分には、土居がMF荒木遼太郎との交代を余儀なくされた鹿島は、前半アディショナルタイムに決定機を創出する。荒木の右サイドからのFKを左サイドから折り返すと、ゴール中央のFW鈴木優磨が右足で合わせたが、GK松本の好セーブにあってしまう。

 ハーフタイムにMFディエゴ・ピトゥカとDF常本佳吾に代えて、MF樋口雄太とDF広瀬陸斗をピッチに送り込んでいた鹿島は、後半立ち上がり早々に中盤からカウンターに出る。右サイドから逆サイドに流れてDF安西幸輝が左足で狙ったが、ボールはゴールポストからわずかに外れてしまった。

 柏陣内までボールを運ぶことはできるもののゴールが遠い鹿島は、FW藤井智也に代えてFW師岡柊生、鈴木に代えてFW垣田裕暉をピッチへ。後半30分までに交代枠を使い切ったのに対して、柏の最初の交代は同35分、MF仙頭啓矢を下げてMF小屋松知哉を、同37分にはMF椎橋慧也を下げてMF高嶺朋樹を投入した。

 終盤にはDF植田直通を前線に上げる鹿島の猛攻を受けるも、これをしのぎきった柏が1-0で勝利。昨年8月6日の京都戦(○2-1)以来8か月ぶりとなる白星を飾った。
 
(取材・文 奥山典幸)
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※大会の公式記録と異なる場合があります

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