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監督交代の柏が公式声明「3月下旬頃からネルシーニョ監督と対話を重ねてまいりました」

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柏が監督交代

 柏レイソルは17日、クラブ公式サイトで「ファン・サポーターの皆様へ」と題し、株式会社日立柏レイソル代表取締役社長の山崎和伸氏による声明を発表した。

 柏はネルシーニョ監督の第2次政権5シーズン目の今季、J1リーグ戦13試合を消化して2勝5分6敗(勝ち点11)の16位。同日にネルシーニョ監督の退任と井原正巳ヘッドコーチの新監督就任を決定した。

 山崎氏は現在の成績について「ファン・サポーターやスポンサー各社の皆様をはじめ、関係各所の皆様にご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪し、監督交代に至った経緯を伝えている。

「クラブとしましては、今シーズンも引き続きネルシーニョ監督体制を支えていくという方針でスタートしました。一方で開幕からなかなか勝利がつかめず、3月下旬頃から強化担当がネルシーニョ監督と対話を重ねてまいりました。選手たちの頑張りや試合内容の変化も見えてきておりましたが、5月13日の横浜FC戦(●0-1)の結果を受け、ネルシーニョ監督と双方合意の上で、退任という結論に至りました」

 ネルシーニョ氏は2009年途中に柏の指揮官に就任。チームは2010年にJ2優勝とJ1復帰を果たし、翌2011年には昇格1年目のチームとして史上初のJ1制覇を成し遂げた。その後、柏は2012年に天皇杯、2013年にナビスコ杯(現ルヴァン杯)を制したほか、2013年のACLでベスト4に進出。ネルシーニョ氏は2014年限りで柏を離れたが、2019年に再登板し、同シーズンに再びJ2優勝とJ1昇格を果たした。

 山崎氏は「ネルシーニョ監督には、合計11シーズンに渡り、監督を務めていただきました。2度のJ1復帰、史上初となる昇格即Jリーグ制覇、天皇杯やヤマザキナビスコカップの優勝、アジアチャンピオンズリーグのベスト4など、柏レイソルの歴史に残る一時代を築いていただきました。長年の功績と偉業にクラブを代表して心より感謝を申し上げます」とリスペクトを示した上で、新監督を務める井原氏への期待を語っている。

「選手として日本サッカー史に残る実績を残し、引退後はアビスパ福岡で監督経験を積み、ネルシーニョ監督の下でも長くヘッドコーチを務めるなど指導者経験も重ねております。シーズン途中の交代でもあり、今のチーム状況や選手たちの特徴をもっとも把握している最適の人材として、チームの立て直しを託しました」

 直近の試合である13日のJ1第13節は、最下位の横浜FCを相手に0-1の完封負け。第14節は20日に行われ、ホームに首位ヴィッセル神戸を迎える。

 山崎氏は「先日の横浜FC戦の後、ファン・サポーターの皆様からいただいた厳しい声も温かい声援も、柏レイソルを愛してくださっているがゆえのお気持ちであり、心より感謝するとともに重く受け止めております」とし、「我々は皆様のご支援に応えなければなりませんし、どんな状況でも諦めず、勝利を追い求めて戦い続けます。リーグ戦の残り21試合に向け、この困難な状況を乗り越え、上の順位をめざしていくためにも、引き続き皆様の熱い応援、後押しを賜りますよう、お願い申し上げます」と呼びかけた。

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