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「晴天の霹靂でもありました」甲府社長が主将DF須貝の鹿島移籍について経緯を説明

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鹿島への完全移籍が決まった甲府DF須貝英大

 ヴァンフォーレ甲府は25日、キャプテンのDF須貝英大(24)が鹿島アントラーズに完全移籍することを発表した。これを受け、代表取締役社長の佐久間悟氏がクラブ公式サイトでコメントを出している。

 山梨県出身の須貝は明治大時代に特別指定選手として甲府に所属し、2021年から正式加入した。昨季は中心選手の1人として天皇杯優勝に貢献。今季は新主将に就任し、J2リーグ戦27試合中26試合に出場していた。

 須貝は今回の移籍に関して「シーズン途中にチームを離れることには、様々な意見があることも理解しています。甲府への思い、感謝の気持ちがある中でしっかりと考えました」とした上で「サッカー人生でいつチャンスがあるか分からない中で、鹿島アントラーズからお話を頂き、自分自身挑戦したいと強く思い、この決断をしました」と説明している。

 続けて「プロサッカー人生を地元ヴァンフォーレ甲府でスタートできたこと、たくさんの経験ができたこと、サポーターの温かさ、一体感を感じ、素晴らしいチームでプレーすることができて本当に幸せでした。新しいステージで必ず活躍し、山梨県、そしてヴァンフォーレ甲府の名を広め、少しでも恩返しできるように頑張ります」と誓い、「甲府のJ1昇格、天皇杯優勝、ACLへの新たな挑戦を心より応援しています。約2年半本当にありがとうございました」と惜別のメッセージを送った。

 この須貝の移籍を受けて佐久間氏は「この度はクラブを代表して、またチーム統括責任者として、ヴァンフォーレ甲府に関わる皆様方に対して、誠に残念なお知らせをしなければならず断腸の思いであると言わざるを得ませんが、今回の移籍は、天皇杯の時期を同じくして浮上してきたものであり、チームとクラブ関係者にとっては正しく晴天の霹靂でもありました」と報告。クラブとして引き止めようと試みたものの、最終的には容認に至ったという。

「現在チームは、J1昇格を目標とするリーグ戦、連覇を夢見る天皇杯、そして壮大なる挑戦となるACLに備え、活動を続けておりますが、昨シーズンに続き主将で且つ中心選手の途中離脱は絶対に避けたいとの思いからクラブとしても慰留に努めましたが、誠に遺憾ながら今回の結果を受け入れなければならず、皆様方の思いを繋ぎ止めることが出来なかったことに対し、クラブを代表して心からお詫びを申し上げなければなりません」

 佐久間氏は「この度の移籍は、『新たなサッカー人生の一歩を踏み出すことへの勇気』にエールを送って頂き、同時にクラブには、これまで同様又はそれ以上の愛情を注いで頂き、ヴァンフォーレファミリーの皆様方には引き続き今後のチームに大いなる活力をお与え下さえれば幸いです」と理解を求めた。

 なお、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)オーセンティックユニフォームで須貝のネーム&ナンバーを希望した購入者についてクラブは、「(1)ネーム&ナンバーをほかの選手のネーム&ナンバーへ変更」、「(2)ネーム&ナンバーを無しに変更」、「(3)購入キャンセル、全額返金」の対応を行うと発表。対応期間は本日25日(火)の10時から8月3日(木)の17時59分までとなる。

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