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今季2度目の3連勝、福岡DFドウグラス・グローリ「歴史を変えるところまできている」

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タイトな守備をする福岡DFドウグラス・グローリ

[9.23 J1第28節 柏 1-3 福岡 三協F柏]

 柏レイソルの攻撃のキーマンであるMFマテウス・サヴィオを、厳しいマークで自由にさせなかったのがアビスパ福岡のDFドウグラス・グローリだった。3バックの右に入った189cmの長身DFは、敏捷性がありテクニックに優れるサヴィオに90分にわたって圧をかけ続けた。CKからサヴィオにアシストを許したが、流れの中では決定的な仕事をさせなかった。

 この日は、最終ラインのレギュラーであるDF奈良竜樹がベンチ外となり、今夏に加入したDF田代雅也が初めて先発に名を連ねて3バックの中央に。3バックの左のDF宮大樹も今季は負傷が続いている状況で、最終ラインはフレッシュな顔ぶれとなったが、「コミュニケーションをとりながらやれた」とやりにくさは感じなかったとグローリはいう。

 敵地で柏に勝利して、今季2度目の3連勝をマークした福岡は、現在8位につけている。J1での過去最高成績は2021年の8位で、「ひとつでも多く勝って、より高い順位で終える」とグローリが指摘するように、過去最高成績を視野に入れる。3位・名古屋〜8位・福岡までは勝ち点3差にひしめていて、福岡は、4位・鹿島、5位・浦和、7位・広島との直接対決も残している。

 加えて、ルヴァン杯と天皇杯では4強まで勝ち進んでおり、“3冠”の可能性を有しているのは福岡のみだ。「カップ戦はベスト4以上という目標だったんですけど、いまはもっと上を狙える状況で、チーム力もある」とグローリは自信をのぞかせる。ルヴァン杯は2年連続、天皇杯は史上初の4強入りに、クラブ初となる主要タイトルへの期待も高まる。「チームの歴史を変えるところまできている」。来日してから4年目となるシーズンを戦うブラジル人ディフェンダーは、まだ見ぬ頂きを見据えていた。

(取材・文 奥山典幸)
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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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