beacon

磐田がJ1自動昇格!! 横内体制1年目で“補強禁止”乗り越え快挙、最終節で清水を逆転

このエントリーをはてなブックマークに追加

横内昭展監督

[11.12 J2第42節 栃木 1-2 磐田 カンスタ]

 J2リーグ戦は12日、最終第42節を各地で行い、ジュビロ磐田が1年でのJ1復帰を決めた。前半24分に栃木SCに先制を許す難しい展開となったが、FWドゥドゥのミドルシュートとMF松本昌也のヘディング弾で見事に逆転。他会場で2位の清水エスパルスが引き分けたため、最終節にして勝ち点で上回り、逆転での自動昇格を決めた。

 3位で最終節を迎えた磐田は、この一戦に勝利した上で、2位の清水が引き分け以下に終われば自動昇格が決まるという状況。外国籍選手の契約問題を受けて国際サッカー連盟(FIFA)から補強禁止処分を下されていた中でも、就任1年目の横内昭展監督のもとで目覚ましい躍進を遂げてきた勝負強さを引っさげ、運命のラストマッチに臨んだ。

 試合は昇格争いの固さもあってか、すでにJ2残留を決めた栃木に先行される展開となった。前半24分、栃木は右サイドをMF福森健太が攻め込み、ニアサイドにアーリークロスを送り込むと、これを胸トラップで収めたFW大島康樹が果敢にボレーシュート。強烈な弾道でゴールネットに突き刺した。

 それでも磐田はその後、冷静にパスをつなぎながら攻撃を展開。栃木は自陣を人数をかけて守ってきたが、積極的なシュート姿勢で圧力をかけ、前半41分にこじ開けた。MF上原力也が左CKをショートで出し、松本がマイナスに送ると、ドゥドゥがミドルレンジから右足一閃。強烈なシュートが栃木FWイスマイラに当たって軌道が変わり、ゴールマウスに転がり込んだ。

 さらに磐田は後半16分、左に開いてボールを収めたドゥドゥが味方の攻め上がりを促すと、内側を走ったDF松原后が相手をかわして左足でクロスボールを配球。ふわりと浮き上がったボールを松本がヘディングで叩き、GKのいないコースに流し込んだ。松本は1ゴール1アシスト。クラブ在籍7年目の28歳が見事な逆転劇をもたらした。

 その後は磐田がボールを握りながら時間を進め、栃木のパワープレーを封鎖。1点のリードを守り切ってタイムアップを迎えた。清水は水戸ホーリーホックに1-1で引き分け。この結果により、磐田の1年でのJ1復帰が決まった。

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

TOP