beacon

J1復帰に導く決勝ゴール! 磐田MF松本昌也「この1年にかけていた」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF松本昌也

 ジュビロ磐田在籍7年目、2度のJ2降格の悔しさを知るMF松本昌也がJ1復帰の立役者となった。勝利が必要な最終節で逆転に導く1ゴール1アシストの大活躍。試合後、フラッシュインタビューに応じた松本は「1年間、ジュビロに関わってきたすべての方々、最後まで応援してくれた方々のためにも、勝ちに行くという気持ちを全面に出して、それがゴールにつながった」と喜びを語った。

 3位で最終節を迎えた磐田は、この一戦に勝利した上で、2位の清水が引き分け以下に終われば自動昇格が決まるという状況。磐田は前半24分に先制点を奪われる展開となったが、そこから見事な巻き返しを見せた。

 まずは前半41分、MF上原力也が左CKをショートで出し、これを受けた松本がマイナスに送ると、FWドゥドゥがミドルレンジから右足一閃。強烈なシュートが栃木FWイスマイラに当たって軌道が変わり、ゴールマウスに転がり込んだ。

 そして後半16分、勝利を決めるゴールが生まれた。左サイドを突破したDF松原后のクロスに対し、松本はファーサイド寄りにポジションを取ると、ふわりと浮いたボールをヘディングシュート。「いいボールが上がってきたのであとは冷静にゴールに流し込むだけだった」と謙遜したが、GKのいないコースを見事に射抜いた。

 2-1でリードしたまま最終盤を迎える中、他会場で清水が水戸ホーリーホックと1-1でドロー。磐田が栃木の猛攻を耐え抜くと、すぐに歓喜の輪が出来上がった。「自分たちの目の前の試合に対して勝ちに行くことだけを考えていた。他会場の結果はプレーしている選手たちは知らなかった」と松本。他の結果に浮き足立つこともなく、したたかに勝ち切った。

 松本は2017年に大分から加入し、19年と22年のJ2降格を経験。その悔しさを胸に今季に挑み、自身キャリアハイの9ゴールで昇格に貢献した。「J1で悔しい結果で降格してしまったので、この1年にかけていた。自分自身がチームを勝たせるためにプレーしてきて、その結果が9点という結果につながった」と充実の表情を浮かべた。
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

TOP