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A代表初ゴールに続く今季14得点目も勝ちきれず…柏FW細谷真大「課題は続いている」

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得点ランク5位の14ゴール目を挙げた柏レイソルFW細谷真大

[11.25 J1第33節 柏 2-2 鳥栖 三協F柏]

 柏レイソルの頼れるエースが、ホーム最終戦となった三協フロンテア柏スタジアムの黄色いサポーターをわかせた。同点に追いついた直後の前半38分、ボランチのMF仙頭啓矢が高いポジションをとっていたFWマテウス・サヴィオにパスを通る。その瞬間、鳥栖の最終ラインの背後へとFW細谷真大は走り出すとマテウス・サヴィオはスルーパスを送り、22歳のストライカーは左足でゴールへ流し込んだ。

 サヴィオ→細谷のホットラインでのゴールは、今シーズン7度目。細谷の14ゴールのうち、じつに半分がサヴィオのアシストになっている。「サヴィオがボールを持ったら、動き出したら(ボールが)くるっていうのは、今シーズン通してできている」と細谷は自信をのぞかせた。

 前節・鹿島戦に続いて2試合連続の得点。しかしチームは、鹿島戦に続いて追いつかれてしまい、勝てば残留が決まる状況下で勝ち点1にとどまってしまった。「前半で逆転したので、ホッとはしましたけど、やっぱり勝ちきれなかったところは今シーズンの課題は続いてるのかなと思います」。川崎F戦も含めれば3戦連続で追いつかれてのドロー決着に、細谷は唇をかんだ。

 この日、2週間ぶりのリーグ再開となったが、細谷にとっては濃密な2週間となっていた。静岡でU-22アルゼンチン代表と親善試合を行うU-22日本代表に選出されていた細谷は、13日、FW古橋亨梧に代わってA代表へ追加招集を受ける。16日に大阪で行われたミャンマー戦でW杯予選デビューを飾ると、21日にサウジアラビアで行われたシリア戦ではA代表初ゴールを決めた。

「1点取れたってことは自分の中でも大きかったですし、帰ってきてすぐの試合でしたけど、いい状態で(試合に)入れたのかなと思いました」と手応えを感じている。

 鳥栖戦での引き分けで、柏は順位をひとつ落として17位に。降格圏となる18位横浜FCとは勝ち点で「3」上回り、得失点で「12」上回るという大きなアドバンテージがあるが、「しっかり勝って」残留を確定させる。

(取材・文 奥山典幸)
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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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