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富山は後半AT7分のA・シルバPK弾でYS横浜に劇的逆転勝利! 10年ぶりJ2復帰は叶わず

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[12.2 J3第38節 富山 2-1 YS横浜 富山]

 J3リーグは2日、最終節を開催した。3位カターレ富山はホームで11位Y.S.C.C.横浜と対戦。2-1で勝利した。

 10年ぶりのJ2復帰を目指す富山は、2ポイント差で“自動昇格枠”の2位鹿児島ユナイテッドFCの背中を追う。同節で鹿児島が敗れ、富山が勝利した場合に昇格が決まる。試合は立ち上がりにスコアが動いた。

 YS横浜は前半8分、GK児玉潤から前線にボールが入ると、右サイドでFW佐藤大樹が空中戦に競り勝つ。頭で逸らしたボールが前に流れて、そこにMF松村航希。対応に入った富山DF今瀬淳也より先に触ってそのままシュートを放つと、中途半端に飛び出していたGK田川知樹の脇を通ってゴールに吸い込まれていった。

 試合はその後、1点リードのYS横浜が主導権を握る。前線のFW道本大飛、佐藤をターゲットにしつつ、2列目のMF萱沼優聖、松村が積極的に顔を出す。しかし、決定機を作るも追加点とはならなかった。

 勝利へ2点が必要となった富山は、なかなか攻め込むことができない。前半33分には縦パスを受けたFW高橋駿太が反転から右足、同40分にはMFアルトゥール・シルバが果敢に狙ったが、どちらも遠めからのシュートで枠を捉えることができなかった。

 それでも富山は前半アディショナルタイム4分、左サイドから攻撃を仕掛けると、DF安光将作のクロスに高橋駿がヘディング弾。今季限りで現役を引退する富山一高出身の34歳が試合を振り出しに戻し、後半へと折り返した。

 後半は立ち上がりから富山が攻勢に転じる。同3分にはMF松岡大智が左足で遠めから狙ったが、シュートはわずかにゴールの右。同5分にはペナルティエリア内の混戦からアルトゥール・シルバが右足を振るも、こちらは相手のブロックに遭った。

 富山は、その後も果敢にゴールを目指すが勝ち越し点が遠い。徐々にYS横浜も盛り返してきた。後半21分には、右サイドでコーナーキックを得ると、MF中里崇宏が左足でボールを入れる。ただ、ここは田川がタイミングよく飛び出して抑えた。

 富山は後半31分、左サイドで高橋駿のパスを受けた途中出場のMF高橋馨希がクロス気味のボールでゴールを狙うも、クロスバーを直撃。同37分には、右サイドからのクロスに高橋駿がボレーで合わせたが、こちらは児玉の好セーブに遭った。

 交代枠を使いながらさらに攻撃の手を強める富山だが、ゴールが遠い。それでも後半アディショナルタイム7分にアルトゥール・シルバがペナルティキックを沈めて2-1で勝利した。同節で鹿児島が引き分けたため、富山のJ2復帰は叶わなかった。
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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