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「競技が違うくらいの感じがした」Kリーグ挑戦を経て天野純が3年ぶり横浜FM復帰、韓国から延長オファーも「マリノスしか考えなかった」

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3年ぶりに横浜F・マリノスに帰ってきたMF天野純(下段中央)

 第一声は「アニョハセヨ」。韓国Kリーグに2シーズン、レンタル移籍していたMF天野純が、3年ぶりに横浜F・マリノスのユニフォームに袖を通した。

 背番号は20をつける。21年に離れるときに託したはずの背番号14を、翌年あっさりと変更していたMF吉尾海夏への不満を茶目っ気たっぷりに話すも、好きな選手だというポルトガル代表MFベルナルド・シウバがマンチェスター・シティでつけている番号ということもあり、納得して背負うことになりそうだ。

 韓国での2年間。「競技が違うくらいの感じがした」と振り返るほど、貴重な経験を積んできた。鍛えられたのはタフさ。フィジカル面はもちろん、「外国人枠として入ったので、結果を求められる。結果が出せなければ切られることを日常で見てきた。ハングリーな部分をそこは嫌でも意識し続けた」と精神的な成長にも胸を張る。

 今季もKリーグクラブからオファーが届いていたようだが、一番はマリノスに戻ることを考えて交渉を進めてきたという。「マリノスの編成とか、意向もあるので、自分ひとりの意思では帰ってくることは出来なかったけど、両方の思いが一致したタイミングだった。韓国内からのオファーはあったけど、マリノスしか考えませんでした」。

 近年では19年と22年にJ1優勝を飾っている横浜FMだが、天野は19年途中にベルギー移籍。22年にプレーした蔚山現代ではKリーグ優勝を飾っているが、日本でのリーグタイトルの瞬間には立ち合えていない。「Jリーグではまだタイトルがないけど、初タイトルはマリノスでという思いは強い。それくらい情のあるクラブなので、ファンやサポーターの方型の笑顔を見たいです」。ハマのファンタジスタは、悲願を掴むために帰ってきた。

(取材・文 児玉幸洋)

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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