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川崎F加入後初先発でJ1王者を完封…声を張り上げ続けたDF丸山祐市「僕の仕事は失点をゼロに抑えること」

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DF丸山祐市

[2.17 富士フイルムスーパー杯 2024 神戸 0-1 川崎F 国立]

 34歳の新戦力が川崎フロンターレのタイトル獲得に大きく貢献した。DF丸山祐市は先発デビューでJ1王者・ヴィッセル神戸をシャットアウト。「得点を取ることも大事だが、僕の仕事はゴール前で今日のように失点をゼロに抑えること。今日はしっかり仕事ができた」と手応えを語った。

 昨シーズンの得点王で最優秀選手でもあるFW大迫勇也を抑え切った。丸山は4バックの一角としてプレー。「ピンチはあると割り切ってやっていた」と振り返りつつ、「ひとつ上福元(直人)選手が止めましたけど、それ以外は大きな仕事をさせなかった」と力を込めた。

 最終ラインから声を張り上げ続けた。鬼木達監督からはリスク管理をするように指示を受けていたという。その姿勢は隣でプレーするDF高井幸大にも影響を与える。「(リスク管理の部分を)ずっとしゃべりながらやっていた。相手に自由を与えないように、気をつけていた」(丸山)。19歳と34歳のCBコンビが90分間を無失点で抑え切った。

 13日のACL決勝トーナメント1回戦第1戦から先発11人を総入れ替え。指揮官は勝利を見据えた人選と強調するが、丸山はこの試合の起用を“ターンオーバー”という言葉で表現する。「言い方はあれかもしれないが、サブ組でターンオーバーを使ってやった中で、(20日のACL第2戦に)チームをより勢いづけられた」。本人はいたって謙虚。しかし34歳の新加入にもはや疑問はないだろう。ベテランDFの補強は、川崎Fの復活に大きな意味をもたらしそうだ。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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