Jリーグは27日、理事会を開き、JFLからJ3リーグに昇格するための入会要件の改定を決議した。Jリーグは昨年3月、平均入場者基準を大幅に緩和していたが、“2000人基準”が2年ぶりに復活。さらに入場料収入の基準も新設され、わずか1年でハードルを高める形となった。

　Jリーグは昨年3月の理事会で、これまで「2,000人以上を超えており、かつ、3,000人に到達することを目指して努力していると認められること」としていたホームゲーム平均入場者数の要件を「2000人以上に到達することを目指して努力していると認められること」に改定。事実上の緩和措置を取っていた。

　ところがこの日の理事会では「1試合平均入場者数が2,000人に到達し、かつ年間入場料収入が1000万円に到達していること」と改定。新たに入場料収入の要件も新設し、一昨年よりも厳しい基準を設けた形となった。

　今回の改訂についてJリーグは「Jリーグ全体のより一層の成長のために、J3に相応しいクラブとして、今後の成長の基盤が整っていることを確認するという観点」と説明。前回の改定時には“2,000人要件”を満たそうとするクラブに「無料招待券等の無理な集客施策を誘引する側面があったため」と説明していたが、一定の有料入場者数を促す方向性で舵を切ったようだ。

　今回決められた基準はJリーグによる審査日時点で達成していることが条件。成績要件の「JFL2位以内」に変更はない。

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