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英労働許可証ルール改定、日本人選手のプレミア挑戦に追い風!! 資格外選手枠の設置、J1ランクアップ

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三笘旋風が起きた2022-23シーズン

 イングランド協会(FA)は14日、2023-24シーズンに適用する労働許可証基準について発表した。プレミアリーグやチャンピオンシップ(英2部相当)などでプレーするためには厳しい基準をクリアして労働許可証を得る必要があったが、一部緩和されている。

 FAは労働許可証を取得できない選手について、各クラブが最大4選手と契約できるようにルールを改定した。この“資格外選手枠”はイングランド人選手の出場時間に関する数値「加重EQP分率」に応じてクラブごとに変わり、以下の基準で決定される。なお来シーズンの3部と4部は2枠で固定される。

■2023-24シーズン
加重EQP分率が35%以上→4枠
加重EQP分率が30%以上→3枠
加重EQP分率が29%以下→2枠

■2024-25シーズン以降
加重EQP分率が35%以上→4枠
加重EQP分率が30%以上→3枠
加重EQP分率が25%以上→2枠
加重EQP分率20%以上→1枠
※加重EQP分率は前3シーズンを対象とし、各年のイングランド人選手出場時間の多い4試合、少ない4試合をそれぞれ除いた全試合の選手総出場時間のうち、イングランド人選手が占める割合を指す(負傷離脱などが計算に影響する場合もある)

 新シーズンになって資格外選手枠数が減った場合でも、前年度所属選手は引き続きクラブと契約できる。イングランド国内で資格外選手がレンタル移籍した場合、所属元クラブと加入先クラブの両方でそれぞれ枠を使用する。

 また、労働許可証を得るための必要ポイントについて、Jリーガーにやや有利となる変更もされている。

 日本人選手が労働許可証を得るには統括団体の推薦(GBE)を受けなければならず、指定された6項目で合計15ポイント以上を集める必要がある。6項目は以下の通り。

1.代表での出場割合
2.国内リーグでの出場割合
3.クラブでの大陸選手権出場割合
4.前年度クラブのリーグ順位
5.前年度クラブの大陸選手権順位
6.現所属クラブのリーグレベル

 世界中のリーグは6つのバンドに分けられ、レベルの高いリーグほど出場割合や成績に応じて得られるポイントが多くなるしくみ。Jリーグは最下層のバンド6に設定されていたため、80~89%出場して1ポイント、90%以上出場して2ポイントなど最も不利な状況だった。

 今回、FAはJリーグのトップディビジョン・J1リーグをバンド5に認定することを発表。これによりJ1リーグ優勝ポイントが1点から2点に増え、出場時間に応じて得られるポイントも増加している。また、J1クラブに所属することで得られるポイントも2点から4点に増加した。

 ブライトンのMF三笘薫が旋風を巻き起こした2022-23シーズン。今後、さらなる日本人選手の活躍が見られるかもしれない。

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